≠ME、メンバー12人と“君”の青春を重ねた先にある今 夢の場所に立った一日を振り返る

中盤には新曲の「神様の言うとーり!」がライブ初披露となった。アニメ『甘神さんちの縁結び』(テレビ東京系)2ndクールのエンディングテーマとしてすでにテレビサイズバージョンが配信リリースされていたが、フルサイズは今回が初解禁となった。アニソンとしての展開の早さと〈Love or love〉〈Kiss or hug〉といった短い英詞がアクセントとなっており、メンバー個々が歌い上げる歌唱力必須の楽曲。そこにポップかつ爽やかな曲調とかわいらしいダンスが合わさった、今のノイミーを表現した新曲だ。リーダーの蟹沢はVTRのインタビューのなかで、新曲を披露するにあたって「いろんな楽曲の世界にみんなで旅をするような気持ちになる」と話していたが、「神様の言うとーり!」もまたノイミーにとっての新たな旅であることを実感させる。
本編ラストのブロックは、怒涛の青春ソングラッシュ。「秘密インシデント」「はにかみショート」「まほろばアスタリスク」「君はスパークル」「「君と僕の歌」」といったライブチューンが続くなかで、「夏が来たから」「ラストチャンス、ラストダンス」は、『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」』で披露し、そして成長していった楽曲。特に「ラストチャンス、ラストダンス」の盛り上がりは、目を見張るものがあった。

アンコールラストは初のオリジナルソング「≠ME」。冨田はパフォーマンス前に「初めて会ったあの頃と比べて、今日でよりもっと好きになってもらえていたら嬉しいです」と話していたが、その言葉を聞いて筆者の脳裏に浮かんだのは“更新”というワードだった。会場の大きさや楽曲のパフォーマンスもそうだが、メンバーとファンとの関係性も更新し続けてきた。メンバー12人と“君”の青春を重ねていった先にある今。「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という≠MEのグループコンセプトにも通ずるものがある。
夜公演では、6月より国立代々木競技場 第一体育館を含めた全国7都市を巡る全国ツアーが発表された。7周年に向けて、ノイミーの青春の更新は止まらない。
























