=LOVE 齋藤樹愛羅、≠ME 永田詩央里、≒JOY 江角怜音……ずば抜けたダンススキルを持つ“秘密兵器”メンバー

 ≠MEの6thシングル表題曲「天使は何処へ」のMV再生回数が400万回を突破し、公開から約2カ月にしてグループで最も再生されたMVとなりそうな勢いを見せている。

≠ME(ノットイコールミー)/ 6th Single『天使は何処へ』【MV full】

 「天使は何処へ」は、≠ME史上過去最高難度を謳うダンスが大きな魅力であり、そのパフォーマンスは力量の差こそあれど、指原莉乃がプロデューサーを務める=LOVE、≠ME、≒JOYの3グループ全体に通底するものと言えるだろう。本稿ではダンスパフォーマンスにフォーカスを当てて、各グループからひとりずつ注目のメンバーを紹介していきたい。

=LOVEの“秘密兵器” 齋藤樹愛羅

 シングル表題として、それまでの路線とは一線を画したダンスナンバー「CAMEO」でセンターのひとりを務めた大谷映美里、アクターズスクール広島の出身で髙松瞳のソロ曲「僕のヒロイン」の振り付けを担当した山本杏奈など、=LOVEでダンスに定評のあるメンバーは多くいるが、そのなかでも特に最近注目を浴びているのが齋藤樹愛羅だ。

=LOVE(イコールラブ)/ 13th Single c/w『Kiara Tiara』【MV full】

 今年2月にリリースされた13thシングル『この空がトリガー』収録の「Kiara Tiara」は、齋藤にとって初のソロ曲。“白”のお姫様から、“黒”の女神へと進化する過程がMVでは表現されており、サビのダンスは=LOVEにおいてもあまり見られなかったヒップホップダンスに近い、力強い振り付けだ。グループ初期の楽曲「樹愛羅、助けに来たぞ」は、「=LOVE最年少」「赤ちゃん」というような彼女のパブリックイメージをそのまま歌詞に落とし込んだセンター曲であった(その経過には「セノビーインラブ」がある)が、グループは今年4月に結成6周年を迎え、この春に齋藤も高校を卒業。“みんなの妹”であることは変わらずに、いつの間にか大人の色気も醸し出す、ピンク髪の似合う女性へと進化している。筆者は観られていないが、日本武道館がピンクのサイリウム一色に染まったという『=LOVE全国ツアー2023「Today is your Trigger」』追加公演でのパフォーマンスは、MV以上だったとファンの間で絶賛されている。

=LOVE(イコールラブ)/ 13th Single『この空がトリガー』Dance Focus ver. / 齋藤樹愛羅(KIARA SAITO)

 クール路線としては1stアルバム『全部、内緒。』収録のダンスユニット曲「24/7」のメンバーにも選ばれている齋藤。メンバー毎に公開されている「この空がトリガー」のダンスフォーカスバージョンでは最も齋藤の動画が再生されており、それは単純に何度も観たくなるパフォーマンスと言い換えることができるのではないだろうか。リーダーの山本が長年提唱してきた=LOVEの“秘密兵器”として、齋藤の本領が発揮される時がついに来ている。

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