LDHが贈る、今治でのかけがえのない一夏の体験 小学生フットサル大会『EXILE CUP 2024』決勝レポ
奇しくも、昨年の決勝カードであるEDC vs 長野アンビシャスFC BLUEと同じく、関西地区代表 vs 北信越地区代表という構図になった決勝戦。ちなみに、Aブロックを2位で通過した篠ノ井ジュニアサッカークラブが予選リーグで唯一敗れたのが、同ブロック首位通過のセンアーノ神戸ジュニアだった。その雪辱は晴らされるのか? あるいは、改めてねじ伏せるのか? その試合に先んじて行われた3位決定戦が1‐0でF.S.オーガの勝利に終わったあと、各コートに散らばっていた選手と観客が集結。それぞれが熱い視線を注ぐ中、白いユニフォームの神戸と赤いユニフォームの篠ノ井の決勝戦がキックオフする。
実力のあるチーム同士の対決だけに、序盤からめまぐるしく攻守が入れ替わり、互いにシュートを打ち合う展開となった序盤戦。しかし、双方のゴールキーパーの好守もあって、なかなか得点には至らない。そんな中、一瞬の隙を突いて速攻から左サイドを抜け出し、最初にゴールネットを揺らしたのは神戸だった。後半、猛攻を仕掛ける篠ノ井だが、再びカウンターで神戸がゴールを決め、2‐0でセンアーノ神戸ジュニアが勝利。2019年以来、実に2度目となる大会制覇を果たした。
その後ピッチでは、各チームから1人ずつ選抜された小学生チームと、岡田氏が監督となり采配のもと、ラモス瑠偉、橘ケンチらが選手として出場する「TEAM OKADA」のフレンドリーマッチが、和やかな雰囲気の中、開催された。華麗なテクニックを見せるも、判定に納得がいかないのか、時折審判に激しく詰め寄るお約束の光景で観客を沸かせるラモスと、ジダン張りのルーレットを決めるなど、キレのある動きで観客を魅了する橘ケンチ。その一方で、各チームのエースたちが臨機応変で披露する華麗なコンビネーションは、この大会に参加している小学生たちのレベルの高さを、改めて感じさせるものであった。
ところで、この『EXILE CUP』決勝大会のプログラムは、実は3日間にわたって行われている。初日の夜は、翌日の決勝大会の舞台となる「アシックス里山スタジアム」で開催されたJ3の公式戦、FC今治 vs 松本山雅FCを全員で観戦。そして上記レポートの通り決勝大会本番を迎えた翌日は、昨年と同じく、岡田武史氏が代表を務める「しまなみアースランド」を参加者全員で来訪。豊かな自然に囲まれたこの場所で、環境教育プログラムを体験したのだった。
「勝負にこだわることは大事だけど、この大会の持つ意味は、それだけじゃない」とは、開会式のラモスの言葉だけれど、「“子どもたちが夢を叶える場所”を作ろう」と始まった『EXILE CUP』は、今治という安住の地を得た現在、もはやそれだけでない貴重な「体験」を子どもたちに提供するユニークな大会として、年々独自の進化を遂げているのだった。
東京から駆け付けた数十名のLDHのスタッフと、現地FC今治のスタッフをはじめ、数多くの地元ボランティア、そして後援企業の協力のもと開催された『EXILE CUP 2024』。それは、LDHが掲げる「Dreams For Children·子どもたちに、夢を。」というテーマはもとより、LDHのSIOに就任した橘ケンチが従事する「社会貢献・地方創生」というテーマにとっても、ひとつの試金石となるようなイベントだったのかもしれない。
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