THE RAMPAGE筆頭に新興グループも大活躍 総勢106名で締め括った『LDH LIVE-EXPO 2023』

『LDH LIVE-EXPO 2023』レポート

 LDHのアーティストが大集合し、2023年を締め括る一大イベント『LDH LIVE-EXPO 2023』が、2023年12月30日・31日に有明アリーナにて開催された。両日出演したアーティストは、PKCZ®、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、THE RAMPAGE、KID PHENOMENON、WOLF HOWL HARMONY、THE JET BOY BANGERZ、EXILE B HAPPY、RIKU×MA55IVE(from THE RAMPAGE)、RAG POUND。加えて12月30日には、Girls²、iScream、Lucky²、関口メンディー・中務裕太・片寄涼太(from GENERATIONS)、DOBERMAN INFINITY、KAZUKI(from DOBERMAN INFINITY)が出演。12月31日にはLIL LEAGUE、DEEP、DEEP SQUAD、EXILE THE SECONDも登場し、豪華な顔ぶれで2023年の大晦日を盛り上げた(ABEMAにて独占配信)。本稿では12月30日の模様を軸に、2daysをレポートする。

PKCZ®が火をつけ、LDHガールズが華やかに彩った序盤

 両日共にトップバッターを務めたのは、フロントメンバーとして、白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)、EXILE MAKIDAI、DJ DARUMAを擁するクリエイティブユニット・PKCZ®。DJブースと共にメインステージに登場し、ハンドクラップを繰り返す3人に、全方向から期待の視線が向けられている。さまざまなグループのファンが混在する中でも堂々とお立ち台に上がり、先陣を切って「みなさんと一緒にバカ騒ぎしに来ました!」と叫んだのは、先日ソロデビューEP『null』をリリースし、本格的に世界的DJへの一歩を踏み出した“LDHのムードメーカー”白濱亜嵐。本イベントでは「PLAY THAT」や「GLAMOROUS」といった自身がボーカルを務める人気曲も披露され、MAKIDAIの豪快な煽り、黙々とプレイするDARUMAに支えられて、心地よさそうに歌声を響かせた。「Sonic Special Stage」では3人仲良くコミカルなダンスを踊り、DA PUMPのヒット曲「U.S.A.」の公認アンサーソングとして制作された「T.O.K.Y.O.」では、“T.O.K.Y.O.”コールや御輿を担ぐような“TOKYOおみこしダンス”でお祭りモードに。今年、東名阪で開催されたPKCZ®初の単独ライブツアー『「PKCZ®感謝祭2023」~100万回のアリガトウ~』を彷彿とさせる、遊び心たっぷりのライブがフロアを温めた。

PKCZ®

 次のブロックでは、2022年末に同じ会場で『Jr.EXILE LIVE-EXPO 2022』を開催したJr.EXILEたちが続々と現れた。PKCZ®が染め上げた赤いステージから一転、青い光を満たしたステージに舞い込んだのは、FANTASTICSの「Drive Me Crazy」を知らせる車のエンジン音。一気にライトアップし、ボーカル 八木勇征が「『LIVE-EXPO』、楽しんでますか!?」と問いかけると、凄まじい歓声が彼らを出迎えた。“Drive”繋がりのスタイリッシュなデビュー曲「OVER DRIVE」は、FANTASTICSの起源がEXILEメンバーの世界と佐藤大樹を中心に結成された“パフォーマー集団”であることを示すように、パフォーマーたちによるテクニカルなソロダンスも。とはいえ、2023年12月5日にデビュー5周年を迎えた彼らは、各分野で着実に功績を残し、今ではLDHを牽引する立場にいる。デビュー当時、EXILEの後輩らしからぬ可愛らしさが印象的だった木村慧人も、セクシーな表情と仕草で観客の視線を釘づけにしていた。それは、入れ違いで登場した7マイクグループ・BALLISTIK BOYZも同じく。奥田力也が「BBZ、Let’s go!」と言い添えて「Animal」を投下すると、彼らは吐息混じりの甘い歌声を絡ませて観客を魅了。日髙竜太はイタズラな笑みを浮かべつつ、白シャツの胸元から自慢の筋肉をアピールし、悲鳴に近い歓声を全身に浴びる。真っ赤なライトが興奮を煽った「Drop Dead feat. TRINITY」は、今年夏に開催されたJr.EXILE総出演のイベント『BATTLE OF TOKYO ~CODE OF Jr.EXILE~』にてタイの人気グループ・TRINITYと初披露した、2023年のBALLISTIK BOYZを象徴する1曲(MV再生数は1月1日現在で1130万回超え)。今回はBALLISTIK BOYZとサポートダンサーでのパフォーマンスとなったが、炎が上がる中で躍動する7人の姿は、LDHが誇るグローバルアーティストの実力をまざまざと見せつけていた。

FANTASTICS

 そして、“Jr.EXILEの長男” GENERATIONSからバトンを受け取り、『LDH LIVE-EXPO 2023』の座長を務めたTHE RAMPAGEのパートへ。ボーカル 川村壱馬の煽りでリードした1曲目は、ライブの定番曲「THROW YA FIST」。ライトアップした瞬間、力強く拳を突き上げた16人がステージを占拠している光景は何度見ても圧巻だ。ソウルフルな3ボーカルと大迫力の群舞は、この日初めてTHE RAMPAGEのライブを観た方にも衝撃を与えたことだろう。映画『HiGH&LOW THE WORST』主題歌「SWAG & PRIDE」の演奏前には、同作品で主演を務めた川村が「行くぞ、てめぇら!」とシャウトする場面もあり、メンバーたちは己の信念を叩きつけるような歌とダンスで、前哨戦とも言えるブロックを締め括った。

THE RAMPAGE

 ここからはGirls²、iScream、Lucky²のブロックとなり、会場の雰囲気がガラッと変わった。まずピンクと水色のキュートな衣装で登場したのは、テレビ東京系のガールズ×戦士シリーズと『リズスタ -Top of Artists!-』の主要キャストで構成される、フレッシュな9人組ガールズグループ Lucky²。2023年、9人で初めてのライブツアーを開催したという彼女たちは、10月にリリースした最新EP『夢空に羽』の楽曲を届けた。表題曲「夢空に羽」は、10代の澄んだ歌声が甘酸っぱく広がるロマンティックなダンスチューン。自己紹介を挟んで「来年の2月には新曲もリリースされるので、今後のLucky²の活動にも注目していただけると嬉しいです」(森朱里)と語ると、まばゆい光を放ちながら「Shooting Star」を歌い上げる。儚いベールをまといながらも、その奥に息づく歌やダンスへの愛情に突き動かされるように、力強く舞う姿は、歴代のLDHアーティストにはなかった要素だろう。

Lucky²

 続いて、トリコロールカラーの衣装に身を包んだ8人組ガールズグループ Girls²にバトンタッチ。Lucky²の先輩にあたるGirls²は、12月20日にリリースしたばかりの最新EP『アクセラレイト』より2曲をパフォーマンスした。〈今日はSpecial day〉とにこやかに歌う「Rise & Shine」は、山口綺羅のクールなラップや、8人が一列に並んで繰り広げるダンスもポイントに。リーダーの鶴屋美咲から順にマイクを握ったMCタイムには、2024年6月30日に国立代々木競技場 第一体育館にて、デビュー5周年を記念したライブを開催することも改めてアナウンスされ、“推し活”がテーマのリード曲「I wanna 宣言」で観客を底なしの“Girls²沼”に導いた。

Girls²

 また、同世代のGirls²とiScreamが揃って「Rock Steady」を披露すると、無敵なコラボレーションに自然と手拍子が鳴り響く。ガールクラッシュなステージからGirls²が退場した後、3人組ダンス&ボーカルグループ iScreamは2024年1月17日にリリースされる2ndアルバム『Selfie』より、ラブバラード「口約束」をアカペラ始まりのアレンジで熱唱。『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』出身の実力派3ボーカルが奏でる極上のハーモニーに観客が酔いしれる中、「ハンズアップ!」とパワフルに煽った「Scream Out」ではダンスとラップでも高いクオリティを見せつけ、LDH発ガールズグループの未来を明るく照らした。

iScream

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