LEEVELLES主催『CROWN Fes. #2』レポート 仲間たちとのエンターテインメントを届けた特別な時間

LEEVELLES主催『CROWN Fes. #2』レポ

 3組からのバトンを受け取ったLEEVELLESは、登場するやいなや4人で一斉にクラップを煽り、「無限未来」でライブをスタート。楽曲のメッセージ通り、前に進むことを促すような髙木皓平(Dr)の力強いドラムが刻まれ、川﨑純(Gt)と宮地正明(Ba)もそれぞれお立ち台でプレイしながら笑みを浮かべる。ダンサブルな「Step&Step!」では、フロアからのフィンガースナップも彩りを添えた。

 イベント翌日の8月30日は、LEEVELLESのメジャーデビュー1周年記念日でもある。小川が「いい環境で音楽ができている」と一年を振り返ると、メジャーデビュー曲「ヨルヲカケル」へ。〈願って 願って/今日も明日へ駆けてく〉と歌われるこの曲は、メジャーデビューを経て、今回の自主イベントのように新しいチャレンジを続けていくバンドの意志を感じさせるものだった。

 ここで、小川が一度ギターを置いてピアノの前へ。優しいピアノの音色が沁みわたるバラード「Milkyway」を披露すると、そのまま小川が「3月32日」の冒頭をピアノで弾き語り、バンドでの演奏へ繋げた。

 ロックナンバー「地獄の沙汰も愛次第」で再びギアを上げた後は、8月21日にリリースされた新曲「花占い」をライブ初披露。メンバーも自ら「夢を歌うことが多い」と話していたが、「花占い」はそんなLEEVELLESにとっては少し珍しい、夏の片思いを描いたラブソングだ。小川の澄んだボーカルを筆頭に、爽やかな演奏がフロアを心地好く揺らしていく。

 曲が終わり、今日出演したアーティストや集まった観客にあらためて感謝を告げた4人。そんな感謝の想いを、支えてくれている人たちに向けて制作したという楽曲「Walk」にのせて届け、本編を締めくくったのだった。

 アンコールでは1曲目に「ユレユレル」を披露。そこから、モニターに「Clap!」という言葉が映し出され、呼応するようにフロアからはあたたかい手拍子が鳴り響く。目まぐるしく歌詞が切り替わっていくカラフルな映像とともに、ラストに「明日は明日の風が吹く」を明るく届ける4人。〈いつだって人生は/素晴らしい〉と小川が歌い叫ぶ様子からも、メンバーが顔を見合わせながら無邪気にプレイする姿からも、彼らがこの空間を存分に楽しんでいることが伝わってきて、観客も笑顔を浮かべていた。

 MCで、川﨑は「新しいエンターテインメントをやりたいという想いで活動を始めた」とバンドの成り立ちを明かしていた。宮地も、「ワクワクすることを常に探している」と話していた。ライブ中はもちろん、幕が上がる前も、転換中も、一瞬たりとも私たちの胸の高鳴りを途切れさせない。そんな彼らのエンターテインメント精神が形となったのがこの『CROWN Fes.』なのだと、イベントを最初から最後まで見届けて思った。

 10月からは自身初のツアー『LEEVELLES Tour 2024 “音楽のすゝめ” 人の上で音を鳴らさず、人の下で音を鳴らさず』を行うことも発表したLEEVELLES。彼らが今後もどんな新しいエンターテインメントを仕掛け、私たちをワクワクさせてくれるのか楽しみだ。

LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
previous arrow
next arrow
 
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
LEEVELLES『CROWN Fes. #2』
previous arrow
next arrow

LEEVELLES、メジャーデビューから1年で得た学びと夢 新たなアプローチで奏でる「花占い」

LEEVELLESが、8月21日に新曲「花占い」をリリース。コーセーコスメポート『ビオリス ピュアレタッチシリーズ』「写真みたい…

LEEVELLES、メジャーデビュー後初ワンマン 未来へ進む誓いを示した一夜

小川紘輔(Vo)、川﨑純(Gt)、宮地正明(Ba)、髙木皓平(Dr)による4人組バンド・LEEVELLESが、ワンマンライブ『地…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる