RIP SLYMEとラランド・サーヤによる“オトナのアゲ曲” 2組が語り合う異色コラボの裏側
音楽プロジェクト『BACARDI Sound Distillery 音楽蒸溜所』の2024年第2弾楽曲「HOW HIGH!? feat.RIP SLYME(Stirred by サーヤ)」が配信リリースされた。同曲は、毎週金曜夜22時からJ-WAVEにて放送されているラジオ番組『MUSIC BLOOM』内の企画で、毎回新しい“ブレンドテーマ”をもとに様々なアーティストがコラボして楽曲制作するというもの。これまでにtofubeatsとaimi、Daichi Yamamoto、Shin Sakiura×Rachel(chelmico)、Aile The Shotaといったアーティストがコラボレーションし、この企画ならではの化学反応を見せてきた。今回参加したのはRIP SLYMEとお笑いコンビ・ラランドのサーヤ。川谷絵音らとともにバンド・礼賛のメンバーとしても活動しているサーヤが、世代もジャンルも異なるRIP SLYMEとどのようなコラボを見せるのか大きな注目が集まっていた。
楽曲のリリースに伴い、この二組による対談映像が8月31日および9月7日にRIP SLYMEのYouTubeチャンネル内の企画「RIP TALK」、9月2日に本プロジェクトのYouTubeチャンネル「BACARDI SOUND DISTILLERY」にて公開される。
それによれば、トラックメイカーを務めるDJ FUMIYAは「(サーヤの歌声が)自分のオケに乗ったらどうなるんだってすごく興味があって」と、もとからボーカルとしてのサーヤに魅力を感じていたと話す。対して、他のメンバーも「(サーヤが音楽活動をしてることについて)SNSとかで調べて聴いたら、めっちゃいいじゃんってなったよね」とサーヤの活動についての印象を明かした。
こうして実現した今回の異色のコラボ。実際に完成した楽曲を聴いてみると、その完成度の高さに驚かされる。情熱的なムードを漂わせる鍵盤の音色、力強くキレ味のあるブラスセクション、本能を掻き立てるリズミカルなパーカッションなど、そのトラックはまさに真夏の景色が広がるようなアツさがある。DJ FUMIYAは「バカルディがキューバで生まれたお酒ということで、サルサっぽいイメージとかキューバっぽい雰囲気を取り入れられたらいいなと思った」とサウンドのイメージを明かす。さらに「サビで大量のパーカッションが入ってきて、一気にラテンの世界~南国になるみたいなイメージ」と語られているように、バカルディとの相性も抜群だ。
また、今回与えられたテーマ「バクオン」は、夏を盛り上げる“爆音”だけでなく、コロナ禍を経て声を出せず、思っていることが言いづらい世の中に対して、ありのままの思いをステージに戻そうという意味の“BACK ON”という、二重の意味合いを含んでいるという。このテーマに対して、リリックを担当したRYO-Zは「とにかく爆音で『いい大人も今日は楽しんでいいっしょ』みたいな感じ」「『どのくらい楽しんでんの?お互い』みたいなことを言い合うようなオトナの酔い」と語る。さらに、FUMIYAからは事前に「オトナのアゲ、見せてやりましょう」という意気込みが伝えられていたそうで、マイクリレーを繋いだサーヤも「オトナのアゲ、参加できました」とひと言。その言葉の通り、RYO-ZとILMARIによる軽快かつパワフルなラップは、曲が進むにつれてテンションが上昇していくようなブチ上げ感と、周りと一緒に踊りたくなるような一体感が心地いい。こうしたサウンドと歌詞に、サーヤのラップが合流することで、世代も性別も関係なく様々な人々がこの楽曲で踊れるようなパワーを持った一曲に仕上がっている。
世代もジャンルも異なる今回の二組。サーヤは「ありえないことがずっと続いている感じです。ただテンションだけ上がるっていう」「ずっとアゲでした」と貴重なコラボを振り返りつつ、「全員に自慢できる」と仕上がりに対して自信を窺わせる場面も。RYO-Zは「とにかく僕もイルくんも長いことラップをやらせてもらってるんですけど、(サーヤのラップは)うめえなって感じ」「世代間のギャップなんて全く気にならなかったし、むしろ(サーヤさんに)ついていきます! と思うぐらい、ラップの力強さ、説得力にグッと来た」とそのラップスキルを絶賛。そして、「サーヤさんはもちろんなんですけど、芸人さんでラップする方が最近いっぱいいて、結構いろんな方の曲を聴くんですけど、普通にカッコいいじゃないですか。ちょっと芸人さん風にシャレで楽しくできればみたいなところにすでにいないっていうところが驚き。今回のコラボはそれが決定的だった」と昨今増加するお笑い芸人の音楽活動についても触れた。この曲はある意味で、日本の音楽シーンにヒップホップ~ラップが深く浸透したことを物語る一曲だと言えるだろう。今回のコラボはそうした時代の変化を如実に感じ取ることのできる企画になったようだ。
最後にRYO-Zはこう続けた。「別に芸人さんとか関係ない。一アーティストであり、一ラッパーであるっていう」。歌詞にも〈世代・性別の縛りは無視〉とある通り、この曲は多様な個性を尊重する現代のダンスミュージックとして、様々な人々に愛されそうだ。
MVは、南国のリゾート感のあるロケーションでRIP SLYMEのメンバーとサーヤを中心に、多くの人々がバカルディを飲みながら音楽を楽しむ賑やかな映像となっている。まさにこの曲の世界観がそのまま視覚化されたようなビデオだ。世代も性別も越えて繋がるアンセムとして、そして暑い夏をさらにアツく盛り上げるアゲ曲として、ぜひこのコラボを楽しんでもらいたい。
■動画公開スケジュール
8月31日(土)18時:リップチャンネルにてRIP SLYME×サーヤ対談動画(前編)公開
9月7日(土)18時:リップチャンネルにてRIP SLYME×サーヤ対談動画(後編)公開
■関連リンク
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