ROF-MAO、笑顔と歓声で溢れた初ワンマン ライブを通して見せた新たな世界へ羽ばたく決意
衣装チェンジし、トークを挟んだ後で一度場内が暗転。何が起こるのかと構えていると、「Life is onceで候」が始まり、大きいうちわと舞台袖より神輿が登場した。甲斐田に2本のうちわが託され、舞台の端から端まで全力疾走。加賀美が神輿の上に乗り、不破と剣持が担ぐというカオスな状況下で、ROF-MAOの語源である「ROFL(床の上を笑いながら転げまわる)」、「LMAO(大笑い、爆笑)」を見事に体現してみせた。そのまま、6曲目の「HANABI」へ突入。メンバーが抱えた筒状の花火が暗い会場で煌めくなど華やかな演出でファンを魅了してみせた。7曲目はBLUE ENCOUNTの「Survivor」をカバーし、「Do or Die」、「感情BONDING」といったラップを交えたスタイリッシュな楽曲が続く。
ここで、急遽『木10!ろふまお塾 出張版』が開始された。企画の後に披露される「前向きフェニックス」や「もちもちハリネズミ」の歌唱メンバーをゲームの勝敗で決めるとのことで、真剣勝負が繰り広げられる。結果的に「前向きフェニックス」では加賀美がワイヤーで宙吊りになりながら客席やステージへ右往左往し、不死鳥のごとく燃える姿が大画面に。電波系の要素がある楽曲「もちもちハリネズミ」では剣持が椅子に拘束され、コール&レスポンスで笑いが巻き起こった。
メンバー紹介ソングである「Crazy Buddies!」では「イカれたメンバーを紹介するぜ!」の導入から通常衣装を身に纏った個性あふれる4人の楽しそうな姿が印象に残る。この流れで爽やかな路線に行くと思いきや、まさかのマキシマム ザ ホルモン「ぶっ生き返す!!」カバーで、甲斐田がデスボイスを披露し、他のメンバーもヘドバンでノリに乗っていた。その後は、MEG (MEGMETAL)が手がけた「Challengers」で全面使用した背景により、退廃的なミュージックビデオの世界観と一体になれるような気分を味わった他、syudouによる「前進宣言」など、少しダークな一面も披露した。本編最後の楽曲は「Thank you, Promise!」。優しい気持ちと感謝がたくさん溢れた、まさにハッピーエンドのような空間に包まれた。
アンコールとして披露されたのは、KEYTALKが手がけたアップテンポなチューン「I wanna! You wanna!」、そして新曲「Hands Up」。加賀美が挨拶にて「ろふまおが日本に広まっていけば良いなあ」と語っていた通りに、ユニットの原点に立ち返るような前向きでスピード感を持ちながら、サウンドや歌い方に新しい一面もあわせ持つ挑戦的な楽曲となっている。ラストは「New street, New world」。ROF-MAOのデビュー後、今まで積み上げてきた軌跡を振り返るだけではなく、新たな世界へ羽ばたく決意が、長く応援してきたファンの涙を誘った。
新曲「Hands Up」も収録したニューシングル『DiVE !N』の発売や、夏特番の決定など嬉しいお知らせがあったこともあり、初ワンマンライブは大盛況で幕を閉じた。パフォーマンスはもちろん、心と心が通じ合うあたたかな空間だったと感じる。次はどのようなライブで、彼らを目撃することができるのだろうか。
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