WEST.、CDデビュー10周年 ストレートなメッセージを伝え、リスナーに力を与え続けてきた歩み
優美な詞の中に込められた繊細な温もりが胸を打つ「つばさ」
柳沢による3曲目の楽曲提供は、8枚目のアルバム『Mixed Juice』のラストナンバーとして収録された「つばさ」。疾走感のあるメロディには時折ギターソロの伴奏が織り交ぜられ、しっとり丁寧に、そして力を込めて歌い上げられている。
悲しみや苦しみをより多く経験した者は、人の想いに触れやすくなる。信じるものも大切にするものも、感じ方も千差万別。でもそれぞれ違っていていいし、正解も誤答もない。相手のすべてを理解することはできなくても、相手のことを知ろうとし、想いやることはできるはず。些細なものに感じられても、そんなありふれているような当たり前こそが、誰かの心を救う“愛”たるものだ。
「つばさ」を聴いていると、日本語詞の美しさ、豊かさを痛感させられる。当たり前のように感じられていた世界の光景にこそ、愛が溢れていることを実感する。そしてその世界とともに、そんな世界に生きる自分のことも肯定できるようになる。繊細な歌詞の中には、じんわりとしたあたたかさや包容力が宿っているのだ。WEST.の楽曲には、見落としてしまいがちな大切なものを照らしてくれる、そんな一面もあるように思う。
「歌う」より「伝える」ひたむきさが、人の心に火を焚べるWEST.の楽曲の魅力
今回紹介した柳沢提供楽曲以外にも、「証拠」や「間違っちゃいない。」、「POWER」など、WEST.の楽曲には心に火を焚べるような力がある。ストレートな歌詞とエネルギーに満ちた音楽、ときには弱気な心にも寄り添ってくれる優しさから織りなされる強さこそ、WEST.にしか作り出せない応援歌につながっているのだ。
そしてその楽曲の力を最大限に発揮できるのは、メンバーそれぞれが楽曲の力を強く信じているからこそ。「歌う」よりも「伝える」ようにそのメッセージを噛み締め、聴く者の心にしっかり届けようと全力を尽くす。そんな彼らの歌声だからこそ、10年間もの間たくさんの人の心に力を与え続けてこれたのだと思う。きっとこれから先の10年、その先もずっとWEST.の曲は多くの人に力を与え続けていくのだろう。
Aぇ! group、デビュー曲テレビ初披露 WEST.、INI、FRUITS ZIPPERら『with MUSIC』出演者をおさらい
4月からレギュラー放送がスタートした新しい音楽番組『with MUSIC』の2時間生放送スペシャルが4月20日19時より放送され…
STARTO ENTERTAINMENTという新たな歴史の始まり 13組72名が集結した『WE ARE!』東京ドーム公演
株式会社STARTO ENTERTAINMENTが本格始動した4月10日、東京ドームにて同社所属タレントが一堂に会したイベント『…