STARTO ENTERTAINMENTという新たな歴史の始まり 13組72名が集結した『WE ARE!』東京ドーム公演

 株式会社STARTO ENTERTAINMENTが本格始動した4月10日、東京ドームにて同社所属タレントが一堂に会したイベント『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』が開催された。28組295名の契約タレントのうち、この日のステージを彩ったのはSUPER EIGHT、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、timelesz、A.B.C-Z、WEST.、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、Travis Japan、Aぇ! groupの13組72名。5月29日、30日には京セラドーム大阪での開催も予定されており、大阪公演にはNEWSも加わり総勢14組75名が出演する。3公演で14万5千人を動員するという本イベントの初日公演の模様を一部お伝えする。 

グループ、コラボ、全員集合……42曲をさまざまなスタイルで披露

『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』4月10日東京ドーム公演

 事務所の正式始動を控えるなか、“今、私達ができることを全力でやろう”という思いから開催決定に至ったという本イベント。タイトルに冠された『WE ARE!』というワードが表していたように、一人ひとりが放つエネルギーや強い決意を、この日のステージに立った全員のパフォーマンスから感じ取ることができた。

 グループごとのパフォーマンスは、各自のポテンシャルを最大限発揮するような内容。異なる楽曲の世界観を歌とダンスで見事に表現したHey! Say! JUMP、リラックスしたムードで息のあったステージングを展開したKing & Prince、キュートはもちろんクールな楽曲でも観客の視線を奪ったなにわ男子、英語詞に合わせて華麗なダンスを披露したTravis Japan、曲中のアクロバットに会場が沸いたA.B.C-Z、クラブライクな攻めの選曲で会場中を踊らせたSixTONES、新旧楽曲をいきいきとパフォーマンスしたKis-My-Ft2、3人のオーラで空気を一変させたKAT-TUN、ロックフェスさながらのエモーショナルなパフォーマンスで魅せたWEST.、バンド演奏を交えながら会場全体を一つにしたSUPER EIGHT、難易度の高いものから親しみやすいものまで特徴的なダンスナンバーがセレクトされたSnow Manと、それぞれの魅力が凝縮されたステージに。

 Snow Man「ブラザービート」の終盤には、出演者全員がステージに集まりダンスを披露するサプライズも。また、WEST.×なにわ男子×Aぇ! group、KAT-TUN×Kis-My-Ft2×Travis Japan、Hey! Say! JUMP×timelesz×A.B.C-Z、King & Prince×なにわ男子、SUPER EIGHT×WEST.といったこの日ならではのコラボレーション、さらには全員で歌唱する楽曲も数曲用意されていた。キラキラ王道ラブソングに熱いメッセージソング、疾走感あるロックナンバー、EDMテイストのアッパーチューン……この日披露された42曲には、グループのカラーはありながらも、どんな音楽性にも挑戦できる“アイドル”というエンターテインメントの楽しさが詰まっていた。

演出は松本潤と大倉忠義 “ファンに楽しんでもらう”ことが徹底されたステージ

 トータル約2時間。限られた時間の中で各グループらしさをあますことなく伝えつつ、事務所のシナジーをアピールし、さらに東京ドームという広大な空間でどの場所から鑑賞してもいかに身近な感覚を持ってもらうことができるかーー数々の大規模公演でコンサート演出を手掛けてきた松本潤、近年関西ジュニアのプロデュースを担当し、ライブや舞台に携わる機会が増えている大倉忠義。演出を担当した二人が目指したのはそんなステージだったように思う。メインステージを3ブロックに分け、縦と横の花道とセンターステージをコの字に配置、後方に円形ステージ、さらにムービングステージやフロートでの移動など、出演者全員が曲ごとに至る場所でパフォーマンスを繰り広げていく。ステージに設置されたLEDビジョンの使い方も秀逸で、スケジュールの都合で事前収録となったtimeleszの映像は、本人不在とは思えないほどの臨場感があった。グループの披露曲、コラボの組み合わせや歌割り、カメラワーク、映像演出、それぞれに明確な意図があり、“ファンに楽しんでもらう”ことが徹底されたステージだった。

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