Ayumu Imazu、「Obsessed」のグローバルヒットと新曲「BANDAGE」を語る 新フェーズへの一歩とは?
今年1月にリリースした「Obsessed」がバイラルヒットを記録するなど、活動のフェーズをさらに上げているAyumu Imazu。ドラマ『恋をするなら二度目が上等』(MBS/TBS)ED主題歌に起用された新曲「BANDAGE」は、濃密にしてしなやかなトラック、快楽的なグルーヴをたたえたボーカルを軸にしたナンバーに仕上がっている。「言いたいこと、やりたいことがあれば、すぐに行動しよう」というメッセージを含んだリリックも印象的だ。
さらに4月13日~20日にかけて東名阪ツアー『AYUMU IMAZU TOUR 2024 “EYE TO EYE”』を開催。本格的なブレイクが近づいているAyumu Imazuに「Obsessed」の手ごたえ、「BANDAGE」の制作、今後のビジョンなどについて聞いた。(森朋之)
「Obsessed」制作背景とグローバルヒット
——まずは今年1月にリリースされた「Obsessed」について。Da-iCEの花村想太さん、Little Glee Monsterといった国内アーティストから、さらにSEVENTEENやENHYPENのメンバーなど、海外のアーティストも続々カバーし、大きな話題を集めています。この曲を作ったのはいつ頃なんですか?
Ayumu Imazu(以下、Ayumu):2023年の1月23日にアイデアが浮かんできて、歩きながらメロディをボイスメモで録っておいたんです。そして家に帰ってギターでコードをつけて、簡単なデモを作って。いい感じだなと思ったんですけど、「シングルとして成立するかな?」という感じもあったんですよね。
——「シングル向きじゃないかな?」と思っていたんですか?
Ayumu:そうですね。これまでのシングルはダンス曲が多かったので、「Obsessed」みたいなゆったりした曲は何かきっかけがないとリリースできないかもな、と。自分としては気に入っていたから「どうしようかな?」と思っていたんだけど、まずは反応を見てみたくて、昨年の10月にTikTokに(楽曲を)載せたんです。そうしたらいろんな人がダンス動画を投稿してくれて。Vlogとかでも使われ始めて、さらに広がった感じです。
——すごくキャッチーだし、気軽に楽しめる雰囲気もありますからね。自然に浮かんできたアイデアからできた楽曲がたくさんの人にシェアされて……。
Ayumu:すごくいいですよね(笑)。「Obsessed」は、歌詞もほぼ同時に浮かんできて。すぐに人のことを好きになっちゃう人の曲なんですけど、それも最初に出てきたフレーズを活かしているんです。メロディと歌詞がここまでスッとできるのは稀だし、フルサイズの曲にする時までもすごく早かったです。普段はもっと考えるというか、「よし、曲を作ろう」という感じでギターやピアノを弾きながらメロディを作ることが多くて。そうすると「ちょっと自然じゃないな」と思うこともあるんですけど、「Obsessed」は全然そうじゃなかった。自然に派生してできた曲が広がってくれたのは、個人的にもすごく嬉しかったです。
——MVは、楽器や機材、ターンテーブルが置いてある部屋で撮影されていますが、あれはAyumuさんのスタジオですか?
Ayumu:はい、自分の部屋です(笑)。いつも曲を作っている部屋だし、「Obsessed」のTikTok動画も部屋で撮ったので、MVも同じところで撮影したくて。外の撮影もわりと近所でやっていますし、いつものダンス曲とは雰囲気が違って、リラックスした感じですよね。ディレクションは友達に頼みました。
——Patrick Linehanさんですね。
Ayumu:Yoshiという友達のラッパーがいて。彼はニューヨークで育ったんですけど、同じ大学に通ってたアーティスト仲間とかがいて、僕もたまに一緒に遊んでいて。そこで出会ったのがPatrickなんです。すごくセンスのある人で、ブルックリンあたりのインディー音楽のMVとかも撮っている友達です。「Obsessed」のMVは、古いビデオカメラで撮ってくれたんです。彼のお母さんが若い頃に使っていた機材みたいですけど、映像もすごくいい感じで。
——そして、4月5日にはMAXをフィーチャーした「Obsessed (feat. MAX)」がリリースされますよね。BTSのシングル「Yet To Come」を共作したことでも知られるUSのポップアーティストですが、これはすごいコラボですね。
Ayumu:僕自身もMAXの音楽がすごく好きで、影響を受けている部分もあって。ずっとポップを貫いていて、そのなかに滲み出るかっこよさを感じます。「Obsessed」がバズった時に「USのアーティストとコラボできたらいいな」と思ってたんですけど、MAXからインスタのDMで連絡が来たんです、「『Obsessed』いい曲だね。一緒に何かできないかな?」って。こちらとしてはもちろん「ぜひ!」という返事をしましたし、すぐにコラボレーションすることになりました。まずはビデオ通話で話して、3月にロサンゼルスに会いに行って。めちゃくちゃいい人で、話もしやすかったし、テンションが上がりました。ずっと憧れていた人だから、一緒に楽曲を作ることが出来て嬉しかったです。もともと「USにもリーチしたい」と思っていたし、理想中の理想が実現したという感じです。