乃木坂46にとって可能性に満ちたメンバー 五百城茉央 皆から愛され、人の心を惹きつける力
五百城は先輩メンバーにも積極的に声をかけている。先述の「お歳暮グランプリ」で名乗り出た賀喜遥香、筒井あやめとはそれぞれ食事に行った間柄。憧れの遠藤とは、『新・乃木坂スター誕生!』で「ボクノート」をデュエットし、遠藤も五百城については「話しかけてくれる後輩メンバー」だと話している。「お歳暮グランプリ」では『乃木坂46 真夏の全国ツアー2023』にて、落ち込んでいる五百城に遠藤が何も言わずに寄り添ってくれたというエピソードが語られていたが、5期生写真集『あの頃、乃木坂にいた』(マガジンハウス)の巻末インタビューで、「普段は『さくらさん』って呼んでいますが、実はたまに勝手に“さくさん”って呼んでいて。気づいてないかもしれないけど(笑)」と明かされており、そんなフレンドリーな一面が五百城が自然と愛される理由のひとつでもあるのだろう。
32ndシングル『人は夢を二度見る』から『チャンスは平等』まで、すっかり選抜メンバーとして定着している五百城。「チャンスは平等」はすでに多くの音楽番組にて披露されており、五百城は3列目ながらセンターの山下美月から抜けでフレームインする一際目立つポジションにいる。それは高身長というスタイルのよさも手伝ってのこと。梅澤美波、松尾美佑との「助手席をずっと空けていた」は各期から高身長メンバーが選ばれたユニット曲だ。
このように五百城は参加ユニットこそ多いものの、まだオリジナルのセンターには立っていない。本稿執筆時点で、今作の5期生曲「「じゃあね」が切ない」のセンターが誰かはまだアナウンスされておらず、言わば五百城のようなメンバーにもさらなるチャンスが控えているということは、ひいては乃木坂46にとっての可能性とも言えるのではないだろうか。五百城はそんな可能性に満ちたメンバーである。

























