PSYCHIC FEVER「Just Like Dat」TikTok総再生数1億回突破 世界的バイラルヒットの要因は?

PSYCHIC FEVER、世界的バイラルヒット要因は

 2024年1月19日、EXILEをはじめ三代目 J SOUL BROTHERSやGENERATIONSを擁するLDH JAPAN所属のダンス&ボーカルグループ PSYCHIC FEVERが、デジタルEP『99.9 Psychic Radio』をリリースした。

 TikTokとSpotifyが共同でアーティストを応援するプログラム『Buzz Tracker』にて、3月のマンスリーアーティストにも選出されている彼ら。サカナクションやSaucy Dog、BE:FIRST、新しい学校のリーダーズ、imaseといった、TikTokのショート動画とSpotifyの音源配信が相乗効果を発揮してきたアーティストが歴代選出アーティストに名を連ねるなかの大抜擢である。そんな、音楽シーンを大きく左右しているTikTokとSpotifyの両プラットフォームからパワープッシュを受けたPSYCHIC FEVERの最新EPは、架空のラジオステーションをテーマにヒップホップの世界観を表現したコンセプチュアルな作品に仕上がっている。

 そんなEPに収録されている楽曲のなかでもリード曲「Just Like Dat (feat. JP THE WAVY)」が世界的にも注目されている。『99.9 Psychic Radio』のトータルプロデューサーでもある人気ラッパー JP THE WAVYが自らフィーチャリングアーティストも務めた、Y2Kなビートとエネルギッシュでキャッチーなフロウが特徴のこの楽曲。SNSなどを中心に国内外ともにじわじわと人気が出てきており、バイラルによるグローバルヒットの兆しを見せている。

 まず、この世界的なバイラルヒットの背景にはTikTokでの反響がありそうだ。全世界で約6000件のユーザーが「Just Like Dat (feat. JP THE WAVY)」の音源やMVの切り抜きを使って動画を投稿しており、TikTok上での総視聴数は1億回以上に昇った。特にラップを担当するメンバー JIMMYのパートの切り抜き動画が多く拡散されており、彼のパフォーマンスへの注目度の高さが窺える。この楽曲ならではの傾向として挙げられるのが、日本以外からの動画投稿の多さ。なかには英語圏ユーザーからの投稿で約260万回再生された動画もあり、アメリカの黒人リスナー中心にリアクション動画も増えているなど、TikTokでの人気は、日本だけでなく海外を起点としてグローバルに広がっていることがわかる。また、この傾向はTikTokだけでなく、YouTubeでも海外からの反響の大きさを感じることができる。「Just Like Dat (feat. JP THE WAVY)」のMVは740万回以上再生されており、公式YouTubeチャンネル登録者数も12万人に迫る(「Just Like Dat (feat. JP THE WAVY)」リリース直後に2万人以上も登録者が増加)。MVに寄せられたコメントを覗いてみると、英語でのコメントも多く見受けられ、海外リスナーの存在感を感じずにはいられない。

 音楽配信サービスでも「Just Like Dat (feat. JP THE WAVY)」の人気が急上昇しており、Apple Musicでは、アメリカでのShazam回数が10,000回を突破している。初めて聴いた音楽を検索する際に利用されることの多いShazamだけあって、TikTokなどでこの楽曲を耳にし、さらにしっかり楽曲を聴き込みたいと思うリスナーが増加しているようだ。また、Spotifyでは、日本国内の再生数をアメリカでの再生数が上回っている状況が続いている。ロサンゼルス、ニューヨーク、ヒューストン、シカゴ、ダラスなどの主要都市で顕著な好調が続いていることからも、アメリカでの人気はさらに高まっていきそうだ。そして、シンガポールやマレーシア、フィリピンでは、バイラルチャートのトップ5圏内へランクイン、さらにベトナム、タイ、韓国、台湾、そして日本を含むアジア8カ国でもチャートインを記録していることもあり、アメリカだけでなくアジアでの注目の高さも見逃すことができない。

PSYCHIC FEVER - 'Just Like Dat feat. JP THE WAVY' Official Music Video

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