櫻坂46 武元唯衣、BACKSセンター曲「油を注せ!」で新たな一面 パフォーマーとしての開花
同曲に先駆けて音源とMVが公開されていた表題曲「何歳の頃に戻りたいのか?」は、櫻坂46らしい繊細なダンスを中心としている一方で、「油を注せ!」は彼女たちの内面の熱さを押し出した攻撃的なダンスナンバー。同曲のMVは映像美で高い評価を受けた「Cool」以来となる小山巧が監督を務め、黒と赤のコントラストが美しくも、ダンスの力強さを表現している。武元は「メンバーからもらったたくさんの温かい空気と言葉 監督を始めとした制作に携わって下さった多くのスタッフの皆様からもらった熱い想いと、激励と、この作品に込める色んな意味と愛情 全部ぜんぶ噛み締めながら最後まで出来る限りの力を出そうと努めました 踊っていて勝手に涙が出てくる時もあったし踊っていて生きててこれ以上楽しい時間はないと思える時もありました 知らなかった色んな気持ちをこの作品に教えてもらいました 櫻坂46として新しいMVだと思ってもらえたならとっても嬉しいです」(※1)と作品への思いを語っていた。武元のこの言葉からはセンターとしての決意をひしひしと感じる。
「火に油を注ぐ」という表現があるように、「油を注せ!」にはすでに勢いのある状態からさらに勢いをつけるという意味がある。まさに三期生が加入し、『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への返り咲きを叶えた櫻坂46の現在を表しているようだ。MVでも櫻坂46らしいダンス巧者な一面がフォーカスされており、メンバーたちが内に秘める熱が一気に爆発していくようなアグレッシブなナンバーとなっている。
MVは劇場らしき場所でポップコーンを頬張りながら椅子に片足をかけて座る武元が映し出されるところから始まる。武元の目の前のステージにはダンスを踊るメンバーたちが登場。それを見つめる武元はいつもの明るい姿からは想像できないクールな表情だ。そしてサビでは赤いライトに照らされ、武元を含めたメンバーたちが各々に激しいダンスを繰り広げ、BACKSらしいハングリー精神を表現。ラストサビでは一転して可憐なスカートの衣装を身に纏い、晴れやかな笑顔でパフォーマンスを披露し、力強さの中にある奥ゆかしさを表現していた。
武元は櫻坂46のバラエティキャラとして見られることが少なくなかったが、この作品で新たに見せてくれたのはれっきとしたパフォーマーとしての姿だった。その片鱗はこれまでも見られていたものの、こうして世間に注目される形となったのが喜ばしい。もちろん、武元だけではなく、二期生の安定感や三期生の成長も感じられる作品となっている。今後おそらく開催されるであろうBACKSライブでは武元が座長としてステージに立つ姿にも期待したい。
※1:https://sakurazaka46.com/s/s46/diary/detail/54621?ima=0000&cd=blog
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