リュックと添い寝ごはん、2024年は加速の年に 感動と新基軸で未来を照らす2曲を聴いて
とはいえ、この曲が新奇さだけを目指した、いわば“飛び道具”みたいな曲なのかというと、もちろんそんなことはない。というよりもむしろ、こうやって音楽的には冒険心や遊び心を存分に発揮する一方で、歌詞を読むとじつはいつも以上に松本ユウというソングライターの基本姿勢のようなものがはっきりと綴られていることがわかる。〈僕は僕だけを見つけたいのよ〉というフレーズには〈ちょうどいい自分でいい〉と締めくくっていた「疾走」や「わたし」に通じるものがあるし、アッパーなムードの中で挟み込まれる〈日々は地獄だらけ〉という認識には、それこそ〈辞めたくなる日も ため息ばかりの毎日も〉と歌った「反撃的讃歌」にも表れていた松本の日々の苛立ちのようなものが透けて見える。だが、そんな日々を置き去りにするように〈天国街道僕はひた走る〉とすぐさま続けるところには、そんな「反撃的讃歌」からさらに一歩進んだタフネスも宿っていて、その強さが2024年、さらに加速していくリュックと添い寝ごはんの未来を照らし出すようだ。
SNSで彼らをフォローしている人は知っているかもしれないが、今年2024年は彼らにとって大学を卒業するタイミングでもある。そういう意味では、彼らの活動もここからさらに勢いを増していくかもしれない。その狼煙として、「天国街道」の突き抜けっぷりはまさにうってつけだ。高校で結成されたバンドが、大学時代を経て始めていく新章。この最新曲を聴く限りそれがどんなものになるのかは想像がつかないし、それはきっとリュックと添い寝ごはん自身にとってもそうだろう。まずは3月20日リリース予定の3rdアルバム『Terminal』を楽しみに待ちつつ、その行く末を、大いに期待をもって追いかけたいと思う。
※1、2:https://realsound.jp/2023/08/post-1398717.html
◾️配信リリース情報
リュックと添い寝ごはん「天国街道」
2024年1月10日(水)配信リリース
ダウンロード・ストリーミング:https://jvcmusic.lnk.to/tengokukaido
■リリース情報
リュックと添い寝ごはん
3rdアルバム『Terminal』
2024年3月20日(水)リリース予定
<収録曲>
「反撃的讃歌」「Be My Baby」「恋をして」「天国街道」「未来予想図」「long good-bye」など全11曲収録
詳細:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A026577/VICL-65955.html
■ツアー情報
リュックと添い寝ごはん『3rd album release tour “Terminal”』
4月18日(木)東京 LIQUIDROOM [OP 18:00 / ST 19:00]
4月27日(土)新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE [OP 16:30 / ST 17:00]
4月29日(月祝)宮城 ROCKATERIA [OP 16:30 / ST 17:00]
5月25日(土)北海道/札幌 cube garden [OP 16:30 / ST 17:00]
5月26日(日)北海道/帯広 studio REST [OP 16:30 / ST 17:00]
6月7日(金)福岡 LIVEHOUSE CB [OP 18:30 / ST 19:00]
6月9日(日)熊本 B.9 V2 [OP 16:30 / ST 17:00]
6月15日(土)長野 松本ALECX [OP 16:30 / ST 17:00]
6月21日(金)広島 ALMIGHTY [OP 18:30 / ST 19:00]
6月23日(日)香川 TOONICE [OP 16:30 / ST 17:00]
6月28日(金)愛知 JAMMIN’ [OP 18:15 / ST 19:00]
6月30日(日)大阪 yogibo META VALLEY [OP 16:15 / ST 17:00]
<チケット>
オールスタンディング 4,400円(税込)
各会場、ドリンク代別途必要
詳細:https://eplus.jp/sleeping-rices/