YONA YONA WEEKENDERS、ツアーを締めくくり踊り明かす WWW Xでの“打ち上げ”レポ

ヨナヨナ、“打ち上げ”レポ

 YONA YONA WEEKENDERSが昨年11月から年を跨いで行ってきた全国ツアー『YONA YONA WEEKENDERS Japan Tour 2023-2024 "Stir up the wind"』の最終地である渋谷WWW X にて、2daysにわたってツアーファイナル公演を開催した。この記事では、2日目にあたる1月21日の“打ち上げ”の一夜の模様を振り返っていく。

 今回のツアーは、高橋遼(Key/Cho)と西恵利香(Cho)をサポートメンバーとして迎えた6人編成。ライブ幕開け直後から、磯野くん(Vo/Gt)の号令で、YONA YONA WEEKENDERSのライブでは毎回恒例となっている「乾杯」をして、1曲目の「SUI SUI」へ。磯野の「レッツ、ダンス!」という呼びかけによって観客が一気に手を上げ、また、その後も西恵利香がコール&レスポンスを指揮しながら、満員のフロアにライブ冒頭とは思えないほどの熱い一体感をつくりあげていく。続けて披露されたのは、昨年にリリースされ、既に彼らの新たなライブアンセムの一つと化している「into the wind」だ。いつも彼らのライブを観るたびに感じることではあるのだが、音源とは似て非なる表情を見せる重厚でエッジーなバンドサウンドの気迫に、この日も全編を通して何度も驚かされた。特に今回は、長きにわたるツアーの最終日ということもあり、いつも以上の熱さ、アグレッシブさを彼らから感じた。磯野は、この日もライブ中に何度も「踊っていけますかー?」とフロアに呼びかけていたが、彼らのロックバンドとしての気概が滲む鮮烈なサウンドを生で喰らうと、やはり否応もなく体が動き出してしまう。

 この日初めてのMCパートで、磯野は、今回のロングツアーを振り返りながら、「何杯飲んで、何杯ラーメンを食べたことか」と語った。続けて、ツアーファイナルらしい感動的なMCは、既に前日(1月20日)にしたと告げた上で、「今日はもう打ち上げです!」と叫び、本日2度目の「乾杯」へ。続けて、「(YONA YONA WEEKENDERSのライブに来るのが)初めての人もそうでない人も、今夜は無礼講!」という言葉を添えて「BUREIKO」を披露。その後も、次々と代表曲が畳み掛けられていき、観客一人ひとりが、それぞれの楽しみ方やペースでこの素晴らしい空間を噛み締めていく時間が続く。なお、ライブ中にドリンクのおかわりをカウンターに頼みに行く人が非常に多いのも、彼らのライブだからこその光景だ。

 YONA YONA WEEKENDERSのメンバーは、平日は会社員として働いていることもあり、磯野は、「明日、仕事の人多いと思うけど、俺らも仕事なんで」と語り、この日3度目の「乾杯」へ。そして、4月7日に渋谷O-EASTでワンマンライブを開催することを話題に出した上で、「みんなチケット買ってくれたら俺たちも“あんしん”」と語り、その流れで「あんしん」へ。ここからの「あんしん」、「眠らないでよ」、「光の中」の3曲は、とりわけ、磯野の卓越したボーカリストとしての才が光るパートであったように思う。磯野の歌に優しく丁寧に寄り添うメンバーの演奏も相まって、時おり清廉なファルセットを交えながら届けられる彼の歌が深く心に沁みる。特に、コーラスを務める西恵利香と高橋遼とのの美麗なハーモニーが際立っていた「眠らないでよ」は、思わず息を呑むほどに美しい名演だった。

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