andymori、TikTokアカウント開設で新たな層に届くか 奥田民生「さすらい」など意外な形でのヒット例も

 2022年には、「さすらい」と同じく1998年にリリースされたPUFFYの「愛のしるし」が話題になったことも記憶に新しい。発端は、ダンスクリエイターのHoodie famが同曲の振り付け動画を投稿したこと。その後、森七菜の歌唱動画とダンス動画もバズを生み、真似してダンス動画を投稿するユーザーが増え、同時に中毒性のある楽曲にも注目が集まった。PUFFY「愛のしるし」は「TikTok流行語大賞2022」にて特別賞を受賞している。

@hoodiefamfam それだけが愛のしるっし〜🫰【Dc:me】#puffy #愛のしるし #hoodiefamdancechallenge ♬ 愛のしるし(PUFFY) - 🕺🏼Hoodie fam🌏

@morinanamusic #森七菜 #愛のしるし #アルバム #AutumnVibes ♬ Ai no shirushi - Nana Mori

 同じように、ブラックビスケッツの「Timing ~タイミング~」や広瀬香美の「ロマンスの神様」なども、TikTokでのダンス動画をきっかけにリバイバルヒットに繋がった。他にも、久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」に乗せて両親の昔の写真を映すといった意外な使われ方をした楽曲も少なくない。演奏動画やMV映像だけでなく、ダンス動画はじめ歌唱動画、カップル動画や“エモい”映像のBGMなど少し違った角度から楽曲が話題になることがあり得るのもTikTokの面白いところだ。andymoriの楽曲もまた、今までは届かなかった層や世代に届く可能性があると考えられるだろう。

 たとえバンドの歩みが止まったとしても、音楽は世代を超えて受け継がれていく。今回のTikTokアカウント開設を機に、andymoriの魅力がより多くの人に届くことを願いたい。

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