ammo・アルステイク・TETORA、互いを強くする関係性 3バンドが最高のライブを捧げた『VS DAY vol.1』

『VS DAY vol.1』レポ

 トリを務めるTETORAは「大阪からTETORA、始めます」と、他の2組同様ホームタウンの地名と共に名乗り、「本音」でライブをスタートさせる。演奏を終えると3人は改めて向き合い、〈愛の歌や恋の歌を笑われても 私が歌う理由は 2人の日々を 知ってるからだよ〉とステージに立つ意味を歌う「言葉のレントゲン」へ。間奏で音を止めると、上野羽有音(VoGt)が大きく息を吸い、「来年、8月12日、日本武道館でワンマンします」と突然発表。大歓声が湧き上がる中、3人は演奏を再開。場内の客電がつき、喜びと祝福に満ちた観客の表情が見えるようになったフロアに向かって、上野は「ライブハウス! ライブハウス! TETORAがライブをやる」と叫んだ。その後、ライブハウスの歌「正直者だな心拍数」を届けた。日本武道館での初のワンマンライブ開催を、大々的な映像を使うでもなく、MCでもなく、曲中に発表するところに、TETORAらしさがあり、「武道館に関してはワンマンじゃなくて、この仲間がいるときに言いたかったです」と言う、そこにライブバンドとしての矜持を見る。

 「カッコ悪いとこも全部見て帰って。カッコいいところも全部見て帰って。これもすべて私らの本気」と言ってから始まった「イーストヒルズ」では、「いっぱい負けてきた。負けてきた数が違う。悔しくなった気持ちが、その数が」と声を張り上げる。いっぱい負けてきたことが、TETORAのカッコ悪いところであり、カッコいいところなのだ。

 上野は、ラストナンバー「Loser for the future」演奏前、「ammoとアルステイクがいるおかげでTETORAは強くなれる。2バンドのおかげでTETORAは強くなれる」と話した。ammoもアルステイクも同じことを感じているだろう。この3バンドによるスリーマンライブは、しばらくやらない予定だと言う。しかしこの日のイベントタイトルは『VS DAY vol.1』。vol.2が行われるときに3組が、どれだけ強くなっているのか楽しみだ。

■セットリスト
<ammo>
フロントライン
未開封
深爪
歯形
寝た振りの君へ
CAUTION
これっきり
突風
星とオレンジ
歌種
なんでもない
好きになってごめんなさい

<アルステイク>
他人事
chisa
一閃を越え
アイプチ
終わりの続き
嘘つきは勝手
生活のこと
わんちゃん
チェリーメリー
ダメ彼氏
走れ
光れ
今日は
ワガママ
裸足と裸足

未完成のまま

<TETORA>
本音
言葉のレントゲン
正直者だな心拍数
素直
12月
バカ
嘘ばっかり
イーストヒルズ
ずるい人
知らん顔
今日くらいは
Loser for the future

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