Paledusk、Hakubi、TETORA、CRYAMY……現在進行形でライブハウスを沸かす2020年注目の新鋭バンド
ストリーミング配信が浸透し、ネット発のアーティストの台頭が目立った2019年。バンドシーンでも、CDの売り上げ・MVの動画再生回数に加えてストリーミングでの再生回数が流行を生んだ。さらに、TikTokなどのアプリから“バズ”りライブ動員が一気に増えるなど、人気の指標や、発生の仕方が多様化した1年であった。一方、機材車で全国を周りながらライブハウスという“現場”にこだわるバンドがいることも見過ごせない。本記事では、2020年、現在進行形でライブハウスを沸かしているバンドをピックアップ。ネット経由ライブハウス行きの流れに乗って、新たなバンドに、音楽に出会ってほしい。
Paledusk
地元・福岡に拠点を置き2015年からライブ活動を始めたPaledusk。何度かのメンバーチェンジを繰り返しながら現在は、Kaito(Vo)、Daisuke(Gt)、Tsubasa(Gt)、Seiya(Gt)の4人で活動している。ラウドロック、メタルコアを飲み込んだヘヴィなサウンドが特徴的。ライブパフォーマンスは割れんばかりの爆音でフロアのボルテージを高めながら、楽器隊のアグレッシブなプレイのもとKaitoのスクリームでさらに攻め立てていくスタイルだ。福岡を中心としながらも各地のライブハウス、加えて韓国でもライブをしており、過去には、Periphery東京公演のサポートアクトを務めたことも。2020年は、2月1・2日に開催のcoldrain主催のライブイベント『BLARE FEST. 2020』、HEY-SMITH主催のサーキット式ツアー『HEY-SMITH pre. HAZIKETEMAZARE TOUR 2020』への出演が決定。ラウドシーンの新星としての期待が伺える。
Hakubi
弾き語りでも注目されていたSNS上に顔出しをしていない片桐(Vo/Gt)と、ヤスカワアル(Ba)、マツイユウキ(Dr)の3人で活動している京都府出身のロックバンド・Hakubi。2019年4月、CDリリースのためにライブハウス・KYOTO MUSEが作ったレーベル<NEW KIDS ON THE RECORDS>から『光芒』をリリースし、初の全国流通を果たした。劣等感や焦燥、絶望、先の見えない未来への不安、それでも生きていく意思が綴られた曲たちは、ライブでとんでもない爆発を生み、3ピースのストレートな音が見るものの心に痛いほど刺さっていく。人生や現実に光を求めるモラトリアム真っ只中の20歳前後のリスナーから支持を集め、着実にバンドキャリアを積んでいる印象だ。3月19日にumeda TRADで行われる音楽雑誌『Talking Rock!』が注目するアーティストによるライブイベント『ニューロック計画!』への出演も決まっている。