SEVENTEEN、日本ドームツアー埼玉公演で交わした誓い「最高で最後のアイドルになります」

SEVENTEEN、日本ドームツアーレポ

 11月24日、埼玉・ベルーナドームにてSEVENTEENの日本ツアー『SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW' TO JAPAN』埼玉公演が行われた。会場を埋め尽くす大勢のCARAT(ファンの呼称)に囲まれながら、エモーショナルでクール、それでいて時にメンバー間の仲のよさからくるコミカルさも兼ね備えた多彩なパフォーマンスを披露したSEVENTEEN。本稿では、同公演2日目の様子をレポートする。

 青いレーザー照明が飛び交うなか、ステージがせり上がり姿を現したメンバー。真っ白な衣装に身を包み、大歓声のなかでの登場だ。一瞬すべての照明が消えた次の瞬間、一筋の白い光に当てられ、WOOZIがポールに掴まりながら天へと昇りながら、「Super」のイントロのハミングを響かせる。そうして、この日のステージを彩るメンバーが揃った。

 そこから「DON QUIXOTE」を経て、HOSHIの「Make Some Noise!」という叫びから「박수[CLAP]」と続けてパフォーマンス。怪我によって今回のワールドツアー日本公演不参加となってしまったS.COUPSを除いた12人で繋がれていく歌とダンス。S.COUPSの歌唱パートは、「박수[CLAP]」の2番Aメロ冒頭をMINGYUが、後半でも「Left & Right」ではJUNとHOSHIが、「Beautiful」ではJEONGHANとTHE 8が……といったように他のメンバーが補い、丁寧にそれぞれがカバーしていく場面も多く窺えた。

 MCの冒頭では、いつもS.COUPSが行う挨拶のかけ声をJEONGHANが担当。「いい思い出を作りましょう」というWOOZIのコメントから、一人ひとりの挨拶へ。JEONGHANは最近覚えた日本語だという“五臓六腑”という単語を使いながら、「久しぶりにCARATの皆さんの声を聞いたら、五臓六腑に染みわたるね」と再会を喜ぶ。HOSHIは「全部よく見えていますか?」と確認し、会場から歓声が沸き起こると「よしよし!」と満足げな表情を浮かべた。「CARATちゃん、ドギョムだよ!」と語り始めたDKは、「今日のコンディションは大丈夫ですか?」と客席に問いかけると、コール&レスポンスでCARATのエネルギーチェックを行う。DKが「完璧!」と叫んだ後にCARATが「じゃーん!」と返し、「完璧じゃん!」という言葉を完成させるというやりとりを楽しんだ。

 メンバーの提案で、この日の2日前である11月22日に誕生日を迎えたWOOZIにバースデーソングを歌う場面も。WOOZIがまたひとつ歳を重ねたことを祝う瞬間は、会場全体が幸せな空気に包まれ、非常にあたたかな空間となった。

 続けて、客席を真剣なまなざしで見つめたメンバーがストリングスアレンジで彩られた「울고 싶지 않아 [Don't Wanna Cry]」をパフォーマンスする。その後は「F*ck My Life」「고맙다 [THANKS] 」と、エモーショナルなサウンドの楽曲を連続でパフォーマンス。会場内にクリアな歌声を響き渡らせながら、華麗なダンスを繰り広げ、ファンの目線を惹きつけた。

 そして、VOCAL TEAMによる「먼지 (Dust)」「Pinwheel (Japanese ver.)」、PERFORMANCE TEAMによる「HIGHLIGHT (Japanese ver.)」「I Don’t Understand But I Luv U」、HIPHOP TEAMによる「Back it up」「Fire」と、ユニットごとのパフォーマンスステージへ。赤い衣装を纏ったWONWOO、MINGYU、VERNONがステージから姿を消すと、スクリーンには花火の映像が映し出される。そして会場は一転してフェスティバルのような楽しげな雰囲気に。「Follow Festival」と題されたステージへと展開されていく。

 制服を模した衣装にチェンジし、ジャジーなサウンドが印象的な「HOME;RUN (Japanese ver.)」を軽やかに披露すると、DKが足を大きく動かして右へ左へとコミカルな動きを見せて「Left & Right」へ。この曲で、身体の細部までキレのあるクールなダンスを繰り広げつつ、ラストのサビへと突入する直前でカウントダウンをするはずのWONWOOは「めっちゃ寒い(笑)」(制服モチーフの衣装でセーターやブレザーなどを羽織るメンバーが多いなか、JOSHUA、WONWOO、VERNONはシャツ一枚という薄着だった)とアドリブを入れ込むなど、その後の「Beautiful」も含め、随所にCARATが思わずクスっと笑ってしまうような要素を散りばめることも忘れない、SEVENTEENらしいステージを展開し、魅了していく。

 ステージでメンバー全員が円陣を作ってから始まったのは、8月にリリースされたグループ初となる日本ベストアルバム『SEVENTEEN JAPAN BEST ALBUM「ALWAYS YOURS」』の収録曲「今 -明日 世界が終わっても-」。ステージで、疾走感あるサウンドのなかで、メンバーの爽やかな魅力が弾けるダンスと歌を披露。メンバーの伸びやかな歌声とCARATが沸き起こすかけ声に、会場の空気がビリビリと震え、ドーム公演ならではの雰囲気が生まれた一幕となった。

 「April shower」「어른 아이 (Kidult)」を終えると、幕間のVCRへ。ステージの転換時間では、今回のツアーコンセプトを表現した映像が映し出される。そのなかにS.COUPSの姿を見つけると、客席からは大きな歓声が上がった。会場の空気を震わせる歓声には、彼が今回のコンセプトを体現した姿を一目見ることができた喜びと共に、いち早い回復を願うファンの想いが込もっていたように感じられた。

 ステージ背面のスクリーンが左右に開き、レーサー風の衣装へとチェンジしたメンバーは「Anyone」「Good to Me (Japanese ver.)」を続けて披露していく。本編のラストに選んだのは、DKの「次のステージでは熱く燃やします!」という宣言からスタートした「HOT」だった。ダークな雰囲気も漂うエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げて、ここまでの全21曲を完走した。

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