三浦徳子が手掛けるアイドル楽曲ならではの作詞スタイル ハロプロ、Sexy Zoneら作品から振り返る
そして、三浦の晩年の功績を語る上で、Sexy Zoneの楽曲への言及は欠かせない。
過去にメディアの取材に対し、「男性歌手の歌詞を書く時は、自分のなかの男性的な部分を拡大する」(※1)と話していた三浦。「Sexy Summerに雪が降る」 では、〈一年中の愛を込めて 告白するよ〉といった恋する相手に語りかけるような、キュンとするようなフレーズが並び、それらがメンバーの魅力を最大限に引き出しながら、楽曲の幸福感溢れる世界観を見事に表現している。
一方で、やはり「意味よりも音」、音楽にいかに言葉がハマり、アーティストの魅力を引き出せるかを重視していた三浦らしい作詞スタイルの楽曲も。「ぶつかっちゃうよ」はまさにその代表格の楽曲で、歌詞を一読すると「どういうことだろう?」と首を傾げてしまうのだが、楽曲とともに歌詞を見ていくと、その魅力が浮かび上がってくる印象がある。また、歌詞に遊び心があるからこそ、ライブ映えする楽曲に仕上がっている点も特徴と言えるだろう。
このように、アイドルの楽曲を多数手がけてきた三浦。私たちが日常生活で使う語彙をもとに無限の可能性を生み出し、さまざまな楽曲の世界を作り出してきた彼女が日本のエンターテインメント業界に与えた影響はとても大きなものだった。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。
※1:https://news.yahoo.co.jp/articles/4cc39715a74a6130acc16e637793b8d80306ce67
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