藤井 風、Ado、水曜日のカンパネラ、MAZZEL、Little Glee Monster、ano……注目新譜6作をレビュー

MAZZEL「Carnival」

MAZZEL「Carnival」

 SKY-HIが代表を務めるBMSGからデビューしたダンス&ボーカルグループ・MAZZELの2ndシングル表題曲「Carnival」は、エキゾチックな匂いが漂うビートとドープなベースラインを軸にしたミディアムチューン。官能的な雰囲気と華やかなパーティー感を混ぜ合わせたメロディライン、ショーマンシップ精神に溢れたリリック、多彩な表情を感じさせるボーカルなど、このグループのポテンシャルの高さを証明する楽曲に仕上がっている。ジャズのテイストを織り込んだアレンジにも意外性があり、ライブでも存在感を発揮しそうだ。MVの振付は、「RIEHATATOKYO」のメンバーであるKAZtheFIREが担当。上品さと激しさを持ち合わせたパフォーマンスで“Welcome to the carnivalな世界観をダイナミックに表現している。(森)

Little Glee Monster「UP TO ME!」

Little Glee Monster「UP TO ME!」

 TVアニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』(TBS系)オープニングテーマとなる新曲。丁寧に語りかける独唱と豊かなバックコーラスから始まるので、歌唱力でじっくり聴かせる曲かと思うが、すぐに始まるキックが驚くほどアップテンポ。グループ史上最もBPMが高い曲のひとつではないか。上昇気流を乗りこなすように、それぞれがメロディを繋いでいく。1小節の中に〈違和感だらけのクライマックス〉〈納得できないエンドロール〉といった譜割りを詰め込むマイクリレーがかなり新鮮だ。もっとも、サビでは勢いよりもメッセージ性を重視。「UP TO ME=自分次第」。あらゆる迷いを振り切る力強い歌唱とハーモニーで、聴き手の背中を押してくれる。(石井)

ano「涙くん、今日もおはようっ」

ano「涙くん、今日もおはようっ」

 12月13日発売の1stフルアルバム『猫猫吐吐』に先駆け公開された新曲は、神聖かまってちゃん・の子が楽曲提供、作詞はの子とano、二人の共作となる。編曲には「ちゅ、多様性。」や「普変」などを手掛けたTAKU INOUEの名前。原曲は簡素なロックンロールなのだと思うが、昔のゲーム音楽風シンセ、キッチュな音質を強調したフィルインなどが多用され、かと思えば間奏ではヘヴィロックの歪んだリフも出てきて、その過剰なアレンジがanoの年齢不詳な歌声によく似合っている。元ネタは坂本九の「涙くんさよなら」。anoの方は毎朝迎える「涙くん」の歌だが、世の中を呪う鬱屈はなし。ドライに病んでいる歌姫の、けっこうタフな音楽愛がここに。(石井)

藤井 風、ピンク&紫の鮮やかな衣装を身にまとってカメラに視線を送る 主題歌ドラマ『いちばんすきな花』2話は明日放送

藤井 風が、10月13日に新曲「花」を配信リリースした。  同曲は、10月12日より放送されている木曜劇場『いちばんすきな花』…

Ado、Vaundy、エレファントカシマシ、女王蜂、Creepy Nuts、INI……注目新譜6作をレビュー

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