NMB48、2年10カ月ぶり東京単独公演で全力パフォーマンス ファンの前で“てっぺん”目指すことを力強く宣言

NMB48、約3年ぶり東京公演レポ

 10月15日、日比谷野外大音楽堂にてNMB48が12周年記念ライブ『NMB48 12th Anniversary LIVE 〜This Is NMB48〜』を開催した。NMB48にとって約2年10カ月ぶりとなる、東京での単独公演。『This Is NMB48』という公演タイトルが示すように「グループの現在地」が実感できるライブとなった。

上西怜「オープニングから汗がだくだくになるのは初めて」

 今回の公演のキーワードは「汗」である。「Overture」のあと、3月に行われたファン投票『NAMBATTLE2 〜愛〜』で1位に輝いた川上千尋がゴールドのギターをかき鳴らして登場。さらに、自身がセンターをつとめた「好きだ虫」の印象的なリフを演奏するとそのままメンバーが流れこみ、同曲で幕を開けた。

 圧巻だったのは、この「好きだ虫」から7曲連続でシングル曲を披露したところ。なかでも「欲望者」では川上千尋はじめメンバーの鬼気迫る様子が見ることができ、キャプテン・小嶋花梨もヘアスタイルが激しく乱れるほどのパフォーマンスを披露した。

 最初のMCでも、小嶋花梨が「これぞNMB48だという想いを背負ってやってまいりました。最後まで全力で突っ走っていきますので、よろしくお願いします」と気合十分の挨拶。さらに上西怜も「オープニングから汗がだくだくになるのは初めて。ダンスが激しい曲を詰めこんだ。わかぽん(安部若菜)がめっちゃ汗だくになっていて、水しぶきみたいなのが出ていた」とそのハードさを言いあらわした。

渋谷凪咲、安部若菜のイジりに柏木由紀が困惑「今ここで年齢を言うの!?」

 中盤では、NMB48のメンバーについてより興味を抱かせるユニットコーナー、そしてAKB48のメンバーとのコラボレーションがポイントに。

 ユニットコーナーでは「好きだ虫」にちなみ、メンバーの特徴をふまえてそれぞれ「虫」として紹介。同コーナー前半出演の渋谷凪咲は「オオギリ虫」、川上千尋は「タイガース虫」、原かれんは「ピロピロ虫」、加藤夕夏は「ウカウカ虫」、出口結菜は「グルメ虫」、安部若菜は「ショウセツ虫」、眞鍋杏樹は「フェアリー虫」、貞野遥香は「バレリーナ虫」。石田優美は「キレキレ虫」、早川夢菜は「ライブハイシン虫」、李始燕は「ドーナツ虫」、上西怜は「イモウト虫」と名付けられ、ユニット曲を披露。

 渋谷凪咲、安部若菜のペアによる「ハートの独占権」では、AKB48の柏木由紀が「私も仲間に入れて」とサプライズ出演。曲途中のMCで安部が、柏木がかつてNMB48も兼任していた痕跡がないと言い、さらに渋谷が「そんなことない。だってもう32歳ですもんね?」とイジれば、安部も「33歳ですよね?」と質問。柏木が「今ここで年齢を言うの!? 31歳!」と語気を荒げると、会場からも拍手笑いが起きた。

 つづいて『なんばCOMEDY IN TOKYO』と題した寸劇コーナーでは、東京でのライブにもかかわらず、メンバーが別の地域へ向かってしまってなかなか集まらないという内容のコメディを披露。上西怜、貞野遥香が、東京公演に向かう際に秋葉原へ立ち寄って「スペシャルゲストを呼んできた」と話したあと、AKB48の柏木由紀、小田えりな、小林蘭、千葉恵里、向井地美音、茂木忍、山内瑞葵、山根涼羽の8名が姿を見せ、「Everyday、カチューシャ」「365日の紙飛行機」というNMB48にゆかりある曲で競演した。

 演奏後、チーム4に在籍経験がある渋谷凪咲は「えりぃ(千葉恵里)がセンターになっていてびっくりしたよ」と、AKB48の60thシングル曲「久しぶりのリップグロス」で千葉恵里がセンターに抜擢されたことを祝福。千葉は「今日も凪咲さんから『大きくなったねえ』と言われました」と“母親目線”を向けられたことを明かした。また山根涼羽が「NMB48さんが好きで、今日ももともとプライベートで観に行くつもりをしていたら、出る側になっていました」とコラボ実現に声を弾ませれば、小嶋花梨も「私は茂木さんが好きで、コンサートにもうちわを持って行って、握手会にも行きました」とすっかりファンの顔になっていた。

石田優美のボケに、平山真衣と出口結菜がお手上げ「東京でスベるのは……」

 ユニットコーナー後半では、小嶋花梨が「キャプテン虫」、塩月希依音が「タイリョクオバケ虫」、隅野和奏が「ネコパンチ虫」、平山真衣が「オールマイティ虫」、泉綾乃が「メロンパン虫」、瓶野神音が「カミオト虫」、前田令子が「オシャベリ虫」、田中雪乃が「ヘソダシ虫」、新澤菜央が「アザト虫」(新澤のみあざとい姿の映像集付き)、佐月愛果が「オヒメサマ虫」、坂田心咲が「マツゲ虫」、山本望叶が「ビューティー虫」として登場。小嶋、平山、田中がマジシャン風の衣装で「奇跡は間に合わない」を明るく歌い上げたほか、各ユニットが、大人っぽさ、無邪気さなど個性を出したパフォーマンスを繰り広げた。

 そのあとのMCでは、「今回の公演にちなんで、自分のことをあてはめた『This Is ○○』」というお題でトーク。出口結菜が「This Is 旅グルメ」など自身にぴったりのワードを挙げるなか、石田優美は「私は、This Is……ミー」と謎回答。場内に一瞬涼しい風が吹くと、石田が「今日の会場、怖すぎる」と大焦り。平山真衣から「何を言うてるんですか」とツッコミをいれられ、出口にも「東京でスベるのはやめてください……」と懇願されるなど、ある意味で爪痕をのこす一幕も。

  ただそうやって、先輩、後輩関係なく、ボケに対してツッコミを入れあえる様子も「This Is NMB48」と言えるだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる