岸優太の良さは変わらないところにある King & Prince脱退から退所日まで周囲を笑顔にしてきた真っ直ぐな人柄

 9月28日に最終回を迎えたバラエティ番組『VS魂 グラデーション』(フジテレビ系)でも、そんな岸のいいところが存分に引き出されていた。千葉ロッテマリーンズ対楽天ゴールデンイーグルス戦での嵐・相葉雅紀の始球式をアテンドするはずが、一生懸命ゆえに一緒に行くはずの山崎弘也(アンタッチャブル)を忘れて置いて行ってしまったり、投球練習で大暴投を披露したりと笑いを生み出す岸。そして最終的には運転に自信がないという理由から、始球式を担当する相葉が自らリリーフカーを運転して登場するという千葉ロッテ史上初の展開にまで発展してしまう。そんな前代未聞な展開を笑って許してしまうのも、岸の人格があってこそだ。

 番組では終盤、1個200万円する桃を5個も贅沢に使った岸のバースデーケーキも用意されていた。高額な桃にも関わらず、大胆にフォークを刺してもぐもぐと食らいつく岸。「カッコいい大人でいたい」と言いながら少年感満載な食べっぷりに、ツッコミを入れながらも、みんなの頬が緩んでいたのも印象的だった。

 変に遠慮したり、萎縮しないところも、岸のいいところ。現在公開中の映画『Gメン』で共演したSixTONESの森本慎太郎が、公式モバイルサイト『Johnny's web』内のブログ「もりもとーく」(9月27日投稿)でアップしてくれた岸の写真もそうだった。その写真には、大きな口を開けておそらくあくびをしているのか、移動車のなかでリラックスした様子の岸が映し出されていた。退所日が迫るなか、ファンの多くが気もそぞろな日々を過ごしている中、当の本人がこれだけ余裕のある姿をさらけ出しているのを見ると、なんだか拍子抜けしてやっぱり笑ってしまうのだ。

 さらに同日、TOKIOの国分太一も自身のX(旧Twitter)にて『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系※以下『鉄腕DASH』)のオフショットとして、城島茂、松岡昌宏、森本、そして岸が映る集合写真を投稿。『鉄腕DASH』での岸も、共演者のみならずスタッフ、そして地域住民からひたすら可愛がられていた印象だ。なかでも、忘れられないのがジャンボスイカの回。半年かけて新宿のビルの屋上で育てていた岸。国分と嵐の二宮和也に内緒で育ててきたスイカを、おいしく食べてもらいたいと川で冷やしていたところ上流でゲリラ豪雨が発生し、流されてしまう事態に。

 かわりにトマトをかじり「想像するとスイカの味になります」なんて言いながらも、やっぱり悔しさをにじませる岸。何よりも「(2人に)味わってほしかったっすね」と涙目になる岸をいじらしく思わない人などいなかったのではないだろうか。そんな岸を国分は「らしいっちゃらしいよ」と慰め、二宮も「逆にスイカが流れたからこそ、こうやって長く喋れた」とプラスに転換。岸も「例年よりも濃い思い出になった」と素直に聞いていたところもまた愛らしかった。

 きっと、テレビなどで見かけるたびに、こうした岸の一生懸命な姿にほっこりとした人も多かったはず。退所後も、変わらずそんな姿が見られればいいのだが、どうなるのだろうかと気になる人も多いだろう。だが、周囲がソワソワしているときこそ、そのピンチを軽々と飛び越えて笑いを誘ってきた岸のことだ。彼の愛され力を持ってすれば、退所した後もサラッとメンバーと共演する姿を早めに見せてくれるのではとさえ、期待してしまう。

 カッコいい大人を目指して、失敗しても、ひたむきに頑張る少年の心を持ち続ける。そして、気づけばみんなを笑顔にして、「これもあり」と周囲を動かしていく。そんな誰もが目を細めて愛した岸の変わらぬ良さが、これからも存分に引き出されることを。そして、その魅力が新たな世界にも広く知れ渡ることを願ってやまない。

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