ハロー！プロジェクト、TikTokの自由な投稿から見える個性　OGメンバーも魅力を再発見するきっかけに

　ハロー！プロジェクトが今年、25周年を迎えた。それに伴い、アップフロントの公式YouTubeで過去に発表された楽曲のMVが公開されるなど、ハロー！プロジェクト全体で、グループの魅力を伝える情報発信を強化しているようである。

　ハロプロの各グループにおける情報発信と言えば、これまではブログや公式YouTubeでの企画動画が中心だった。しかし近年、TikTokの台頭によって、ハロプロの各グループメンバーやOGにおける自由なショート動画の投稿が度々見られるようになった。

　例えば、元Juice=Juiceの宮本佳林が、自身のTikTokにKinKi Kidsの「雨のMelody」を踊ったショート動画を投稿して話題を集めている。

　「今年雨少ないね」という言葉とともに投稿されたのは、宮本が「雨のMelody」をしなやかに踊ったダンスカバー動画。19秒という短い動画だが、宮本のダンスのうまさが垣間見える投稿に、ハロー！プロジェクトのファンだけでなく、KinKi Kidsやジャニーズのファンからも絶賛のコメントが相次いだ。

　これまで、ハロー！プロジェクトの各グループやOGは、これまでSNSを慎重に活用してきた印象がある。しかし、2020年5月にHello! ProjectオフィシャルTikTokアカウントの開設を皮切りに、続々と各グループのアカウントを開設。その後、TikTokに関しては、各グループやメンバーのスキルの高さと個性を存分に発揮可能なツールだからか、かなり積極的に活用しているように感じる。各グループやOGの公式アカウントでは、メンバー主体でさまざまな動画が投稿されているのだ。

　例えば、少し前に大きな話題を集めたのは、OCHA NORMA 米村姫良々によるアニメ『【推しの子】』のダンスカバーだろう。米村は同アニメの主要キャラクターである星野アイにそっくりな衣装とヘアメイクで、オープニング主題歌を務めたYOASOBI「アイドル」を披露。YOASOBIからもその完成度の高さにコメントが寄せられたほか、原作漫画で作画を担当する横槍メンゴもX（旧Twitter）で「本当に　本当にみたほうがいいですよ　本当にね」と言及し、TikTokの同投稿は32万の「いいね」を集めるほど拡散された動画となった。

　また、モーニング娘。'23は、ダンスカバーがよくバズっている印象がある。直近では、15期の北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生の3人が『【推しの子】』の劇中歌「サインはB」を披露して話題に。

　そして、ダンスを得意とする石田亜佑美は、よくK-POPや日本のボーイズグループなどさまざまなアーティストのダンスカバーを投稿しており、最近ではBE:FIRSTの「Boom Boom Back」のカバー動画が大きな注目を集めた。石田のダンスのクオリティの高さに、モーニング娘。'23のファンだけでなく、BE:FIRSTのファンからも驚きと称賛の声が多数寄せられていた。