Aぇ! group、「PRIDE」1000万回再生突破で名刺代わりの一曲に　“生まれ変わったって僕でいたい”と歌う6人の決意

　「PRIDE」はグループにとって大きな転機となった楽曲と言えるだろう。この楽曲が初披露された“あけおめコン”は、これまで肩を並べて活動してきたなにわ男子がデビューを果たしてから初の関西ジャニーズJr.合同コンサートだった。ともにデビューを目指してきた仲間が巣立ち、先頭を走って引っ張っていく立場となったAぇ! groupがあのタイミングで発表したオリジナル曲「PRIDE」には、我々が想像し得ないほどたくさんの想いが込められているだろう。

　〈カラの手で掴むよ〉と歌いながら目の前の何かを掴むように手を握る草間や、〈僕を僕で在らしめる理由がここに在る〉という歌詞で正門と目を合わせながら楽しそうにドラムを叩く佐野など、ライブ映像ではメンバーの表現や表情が巧みに切り取られ、この6人が歌うからこそ説得力のある曲になっていることが伝わってくる。〈選んだ未来で笑っていたい〉と歌いながら末澤、正門、福本の3人が花道を駆け抜ける背中も眩しく映る。

　リプレイ回数が最も多い部分となっている落ちサビでは末澤が〈いつか僕が手放した　僕をそっと抱きしめた　“生まれ変わったって僕でいたい”〉と歌う。Aぇ! group加入前はなかなか思った通りの活動ができない時期も経験し、一度はジャニーズJr.としての活動を辞めようとまで考えたこともあると話す末澤が歌うこの歌詞は、彼が歌うからこそ意味を持ってファンの心に届くのだろう。最後のサビへと続くフレーズでは、彼の最大の武器である突き刺すような高音がさらにギアを上げる。力を込めてマイクを持った手が震える様子は、彼のアイドルとしての魂がステージ上で震える瞬間をそのまま映し出しているかのようだ。

　彼らの覚悟と誇りが力強く歌われる「PRIDE」。たくさんの想いが詰まった大切なオリジナル曲として、6人の決意の歌声と演奏がさらに多くの人々に届いていくことを願う。