東西ジャニーズJr.200人が奮闘 シャッフルステージやSNSとの連動も見せた『わっしょいCAMP!』レポ
東西のジャニーズJr.200人が東京ドームに集結ーー8月19日、20日に『ALL Johnnys' Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』が東京ドームで開催され、20日の公演は生配信された。大きな夢の舞台で、熱くエネルギッシュなステージを約2時間半に渡って繰り広げた。
本公演は、ジャニーズ事務所に所属するジャニーズJr.だけで行われたステージで、6歳から28歳まで総勢約200人の東西ジャニーズJr.が出演。ジャニーズJr.単独での東西ドーム公演は、2000年10月15日以来23年ぶり、東京ドーム公演は2019年8月8日以来4年ぶりの開催。7月16日、17日の京セラドーム大阪公演と合わせて約20万人を動員した。本稿では8月20日の東京ドーム公演の模様をレポートする。
定刻の16時になると、ネームボードを掲げたメンバーの姿がモニターに出現。会場の歓声が大きく響いた。ネームボードの文字や装飾、写真に映る表情に至るまで、実に個性的でオーディエンスの目を釘付けにする。会場のボルテージが高まったところで、フレッシュなジャニーズJr.が登場。「みなさんこんにちは、楽しんでいってください」と弾ける笑顔を見せ、鈴木瑛朝らがステージへ。TikTokで注目を集めた伯井太陽が「ギャルマインドでかましていきます」と盛り上げ、電車の車掌に扮した小山十輝に続き、岡田耕明が殺陣、瀬川嵐太が空手、英語が堪能な岡野すこやかはTravis Japanの「JUST DANCE!」を口ずさみながらカップのスタッキングなど、それぞれの特技を披露した。
そして会場には雷と雨の音が鳴り響き、それぞれのテントからHiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者、SpeciaL、Go!Go!kids、Aぇ! group、Lil かんさい、Boys be、AmBitiousが登場した。
「東京ドーム、ラスト騒げ!」とAぇ! groupの末澤誠也が声を張り上げ、「FIRE BEAT」(Kis-My-Ft2)からスタート。のっけから炎の演出で盛り上げると、場内に設けられた6台のムービングステージが会場いっぱいに広がり、メンバーが踊りながらオーディエンスに顔を見せた。曲の終盤には、HiHi Jetsの髙橋優斗が「東京ドーム、配信のみんな、盛り上がっていけるのかい?」と叫び、ラストは全員が頭をグルグルと回し、ロックサウンドにボルテージも急上昇。
美 少年・佐藤龍我の「LIPS…」の囁きで「LIPS」(KAT-TUN)へ。Aぇ! group・正門良規が「東京楽しんでるか? もっと来いよ!」と呼びかけるなど煽りも激しさを増し、美 少年の岩﨑大昇、7 MEN 侍・中村嶺亜、少年忍者・川﨑皇輝、Boys be・伊藤篤志らが続き、会場の熱量を引き上げていった。一呼吸おいて末澤がアカペラでワンフレーズを歌うと、正門が「Hey!東京ドーム、俺たちに逢いたかったか?200人集まったぞ! ジャニーズJr.楽しんでるか? 唯一無二のものにするために一つになりましょう」と誘い、東京ドームに「WAになっておどろう」(V6)を歌うファンの声が響く。続いて、イントロから歓声があがった「LIFE 〜目の前の向こうへ〜」(関ジャニ∞)へ。Lil かんさい・西村拓哉がリードすると、ペンライトの振りも激しさを増していく。
ジャニーズの先輩たちからの映像が流れ、客席の視線はメインステージへ。ユニット名をアイコンのように記した大きな幕を照らすレーザー。その幕が下りると、さっきまでの興奮が大人しく感じるほどの悲鳴のような歓声があがる。ステージにはジャニーズJr.が勢ぞろいし、Jr,鉄板の「REAL DX」(タッキー&翼)へ。イントロから特効にスモーク、これぞジャニーズという派手な演出でパフォーマンスがスタート。ステージには階段状に段差を設け、前方から後方までぎっしりジャニーズJr.が並んだ。どの場所をカメラで抜かれても真剣なダンスと歌唱。時折、特効を挟むなど、様々な演出が飛び交う中で、パワフルなステージを見せた。
暗転し、アイコンがシャッフルするとHiHi Jetsが登場。「FRONTLINE」のイントロが流れ、大量のスモークに包まれながら髙橋の合図でローラースケートで花道を一直線にバックステージまで駆け抜ける。センターステージに横一列に並び、メインステージへとスピーディーに移動しながらのパフォーマンスは、HiHi Jetsならでは。猪狩蒼弥のラップに4人の歌唱が融合した熱いステージを届けた。
一転、キュートな「Lil miracle」を披露したのはLil かんさい。嶋﨑斗亜、西村拓哉、大西風雅、岡﨑彪太郎、當間琉巧が、ブルーを基調にしたきらりと輝く衣装で、腰布をなびかせながら舞うように踊る。弾ける笑顔をアイコンに、会場にさわやかな印象をもたらした。
続いて縦一列に並び、「センセーション」 を披露したSpeciaL。ネクタイをラフに着用した上品さとクールさのある姿で、美しいアクロバットやターンを披露。揃って頬に指を当てる仕草もキュート。最後はフレッシュJr.と揃ってキメポーズ。
さらに雰囲気を変えたのがAぇ! group。佐野晶哉のドラムから耳も目も釘付けにする「PRIDE」。末澤が「かかってこい、東京ー!」と叫ぶと、正門が呼応するようにギターをかき鳴らす。草間リチャード敬太、福本大晴と歌声を響かせる。末澤がハイトーンボイスを響かせながら、センターステージまで全力疾走。炎、スモーク、とこれ以上ない演出で、ペンライトも激しさを増していく。ギターの正門、ベースの福本がむきあって、小島健の鍵盤も激しさを増し、ラストには「おれたちも大好きだ」と叫んでオーディエンスを翻弄した。