Jr.EXILEによる熱狂の宴『BATTLE OF TOKYO』 “新たな舞台=超バンコク”からのゲストも登場したステージを徹底レポート

『BOT ~CODE OF Jr.EXILE~』徹底レポ

F.HERO、TRINITY、DVIら、タイからのスペシャルゲストとコラボ

 序章とも言える5チームの単独ステージを終えると、ステージはバトルブロックに突入した。その始まりを知らせるのは、MAD JESTERS(≠GENERATIONS)とROWDY SHOGUN(≠THE RAMPAGE)のコラボ曲「Alternate Dimension」。曲中にはルプス(≠川村壱馬)とパルテ(≠関口メンディー)のラップバトルもありつつ、『BATTLE OF TOKYO』の始点となった“ファイナル・ファクト”の1つであるブラックダイヤモンドを奪うMAD JESTERS(≠GENERATIONS)と、謎多き怪盗たちを追うROWDY SHOGUN(≠THE RAMPAGE)の静かなる衝突が浮かび上がった。そこに現れたDUNG BEAT POSSE(≠PSYCHIC FEVER)は、交渉役・マリク(≠WEESA)が「おい、イヌイの旦那! 追加依頼だ! 報酬ははずんでもらうぜ?」と呼びかけ、ブルーシールドと共にスキル使いたちの排除に乗り出すと、チームの信条を綴った「RICH&BAD」を熱唱。新たな戦力が水面下で動き始める中、MAD JESTERS(≠GENERATIONS)・ROWDY SHOGUN(≠THE RAMPAGE)・Astro9(≠FANTASTICS)・JIGGY BOYS(≠BALLISTIK BOYZ)は、アルバム『BATTLE OF TOKYO 〜ENTER THE Jr.EXILE〜』に収録された4チーム総当たりのコラボ曲と、アルバム『BATTLE OF TOKYO TIME 4 Jr.EXILE』に収録された各チームの楽曲を織り交ぜ、物語を展開していった。

 超東京に生きる各チームの生き様を歌い繋いだ前半戦から一転、本編中盤には、今を生きる4チームのオリジナル曲メドレーも控えていた。FANTASTICSは、八木勇征と中島颯太がしっとりと歌い上げたラブソング「Maybe In Love」と、世界がNOPPO(s**t kingz)と共作した振付が話題の最新曲「Tell Me」を披露。和テイストの衣装が艶やかなTHE RAMPAGEは白い肩をチラ見せした吉野北人に黄色い声が充満する中、最新曲「Summer Riot 〜熱帯夜〜」を歌唱。夏の定番曲「HEATWAVE」、和風アレンジの「Can't Say Goodbye」と続き、祭りの夜を盛り上げた。このブロックで特に目を惹いたのは、昨年デビュー10周年の節目を迎え、アニバーサリーイヤー真っ最中のGENERATIONSと、デビュー前の夢者修行で同曲を歌っていたFANTASTICSによる「空」だろう。片寄涼太が奏でるピアノに包まれながら、穏やかな表情で丁寧に言葉を紡ぐ数原龍友と、頼もしい先輩と肩を並べて歌い踊るFANTASTICSのメンバーたちに、心を奪われたようにじっとステージを見つめる観客。ボーカル4人の声が重なった〈君を愛してる〉には、大きな拍手が沸き起こった。だが、GENERATIONSがアルバム『X』から「ワンダーラスト」を放つと、一気にヒートアップ。DREAMERS(GENERATIONSファンの総称)はもちろんのこと、それ以外のファンも豪快に巻き込んで笑顔にしていく様は、さすが“Jr.EXILEの長男”。底抜けに陽気なリーダー・白濱亜嵐を筆頭に、愛嬌たっぷりのパフォーマンスで観客に元気を手渡ししていく。さらに数原龍友は「GENETATIONSからの手紙を受け取ってください」と言い添えると、片寄涼太と共に、自身が作詞を手掛けたバラード「X 〜未来への手紙〜」を熱唱。2人の美しくも切ないハーモニーが、10周年で彼らが直面した悔しさと仲間の存在、この先に見据える光を描き出した。

BALLISTIK BOYZ×TRINITY

 そして今年のBOTライブには、超東京と時を同じくして大嵐“IUS”からの復興を遂げたという超曼谷(超バンコク)からも、スペシャルゲストが参戦。現実世界では、昨年8月から今年1月にかけて、BALLISTIK BOYZとPSYCHIC FEVERがタイで武者修行を行なっており、それを機にLDHとパートナーシップ契約を締結したタイのHIGH CLOUD ENTERTAINMENT(F.HERO、Boom Boom Cash、Bear Knuckle)と4NOLOGUE(TRINITY、DVI)とのコラボレーションステージが実現したのだ。このブロックのトップバッターは、デビュー前から世界進出を視野に入れて活動していたBALLISTIK BOYZ。タイで国民的人気を誇る3人組グループ TRINITYとのコラボ曲「Drop Dead feat. TRINITY」を披露すると、生のパフォーマンスを渇望していた観客が凄まじい歓声を上げる。TRINTYの楽曲「Champagne Poppin」にもBALLISTIK BOYZが参加し、メンバーたちはじゃれ合いながら外周ステージを練り歩いた。

PSYCHIC FEVER×DVI

 PSYCHIC FEVERは先日の単独ツアーにもサプライズでゲスト出演した、新進気鋭の6人組グループ DVIとのコラボ曲「To The Top feat. DVI」をクールに披露。DVIのデビュー曲「Sugar」ではPSYCHIC FEVERもキュートな“シュガシュガダンス”でひとつに。続いてBALLISTIK BOYZの砂田将宏が呼び込んだのは、2組が武者修行を行っている間、タイでの活動を全面サポートしていたHIGH CLOUD ENTERTAINMENTの創業者であり、ラッパーのF.HERO。「Drop Dead feat. TRINITY」を手掛けたBOTCASH が所属している4人組EDMバンド Boom Boom Cashも加わり、3組でマイクリレーをしながらライブで初披露となる新曲「Meant to be」(F.HERO×Boom Boom Cash)を届けた。

THE RAMPAGE×Boom Boom Cash

 また、オレンジのセットアップ衣装が眩しいTHE RAMPAGEはライブで初披露となる新曲「What is done」(Boom Boom Cash)で初コラボ。女性ボーカルからシームレスに繋がる吉野北人とRIKUのハイトーンボイス、スパイス的に投入される川村壱馬の低音ボイスが、初見の観客の身体さえも揺らしていく。再登場したPSYCHIC FEVERは、3人組ヒップホップグループ Bear Knuckleの人気曲「DONG」とライブで初披露となる新曲「Spice」(F.HERO×Bear Knuckle)をコラボ歌唱し、グローバルアーティストとしての実力を見せつけた。

PSYCHIC FEVER×Bear Knuckle

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