Travis Japan、メンバー主導で掴んできたチャンス 木村拓哉に明かした悔し涙をエネルギーに変えて突き進んできた道のり
このやりとりに、Travis Japanらしいアグレッシブさと愛らしさ、そして純粋さを感じた。“好き”な気持ちを大切に真っ直ぐ突き進む勢い。Travis Japanは自ら道を切り開いていくエネルギーを持っている。きっとそれを持つきっかけになったのは、2019年8月8日に開催されたコンサート『ジャニーズJr.8・8祭り ~東京ドームから始まる~』だったのではないだろうか。
人気ジャニーズJr.による東京ドームでのコンサートは、実に19年ぶりだった。330人もの人気ジャニーズJr.が集結するとあって、大いに盛り上がったこのお祭りは、Snow ManとSixTONESの2組同時CDデビューがサプライズ発表されたことで空気が一変。特に、Snow Man、SixTONESと共にジャニーズJr.を牽引してきたTravis Japanにとっては、とても素直に喜べる状況とは言えなかった。
そのときの悔し涙を「鮮明に覚えている」と話した3人。なかでも中村は「やっぱり裏でその発表を見たときに、もう僕たちメンバーも泣き崩れてましたし、他のJr.の子はもう唖然としていて。“本当にこんなことあるんだ”みたいな。 でも、それがあったからこそ話は戻っちゃうんですけど、留学に行きたいっていう思いもより強くなった」と振り返った。
てっきり留学は事務所側からの提案だったと思っていたのか、「あ、メンバー発だったの?」と驚きを隠せない木村。もともと「海外に対して、どっか行ってみたりとかパフォーマンス届けたいなっていう思いは徐々に膨らみながら思っていた」(宮近)という気持ちがあったところに、「デビューするためには他のグループとかぶらない何かを持っていないといけないなと思って」(七五三掛)と、その出来事を通じて覚悟が決まったのだという。
悔しい想いを経験したそこからのTravis Japanは気持ちが折れてしまうどころか、むしろさらに強くなったように見えた。単独YouTubeチャンネル『+81 DANCE STUDIO』を開設し、数々のコレオグラファーたちとコラボ。そのダンススキルの高さ、そして何よりも踊ることが好きな7人の魅力が十分に伝わる動画がいくつも生まれた。
そして、7人で共同生活を送りながらの無期限アメリカ留学。語学勉強にダンスレッスンのみならず、世界的ダンスコンペティションや全米オーディション番組にもトライしていく積極的な動きには、頼もしさを感じるほどだった。
結果として、ジャニーズ初となる全世界デビューを果たし、今年の1月からは国内5カ所、23公演のツアー『Travis Japan Debut Concert 2023 THE SHOW~ただいま、おかえり~』で23万5000人を動員。この光景も、Travis Japan自らが働きかけて掴み取ってきたものだと言えるだろう。
世界に自分たちのパフォーマンスを届けたい。デビューして、応援してくれたファンと笑顔で喜びたい。そしてラジオで共演するなら木村と一緒に踊りたい……そんな彼らの素直な気持ちとチャレンジ精神が、今Travis Japanを突き動かしている。待っているだけではなく、自分たちの手で次々と夢を叶えていく。そんな姿勢そのものが眩しいTravis Japan。今後もまっすぐに突き進んでいくであろう彼らに、きっと多くの人が勇気をもらうことだろう。
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