稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、『ななにー』で覆したバラエティの概念とは? リニューアルを前に5年の歩みと革命を振り返る

 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾によるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA※以下、『ななにー』)が、10月よりリニューアルされることが6月4日放送回で発表された。

 2018年4月から毎月第1日曜日、7.2時間の生放送を続けてきた同番組。10月からは毎週72分間の収録番組になるという。それまでの期間の放送がどうなるのかは発表されておらず、7月2日放送は残念ながら休止に。だが、香取からはそのあいだにも何かありそうな意味深な発言も。きっと私たちを楽しませる“ナニか”を用意してくれているのではないだろうか。

 そんなふうに期待したくなるのは、この番組がこれまでのテレビ番組の概念を覆す、新しいスタイルを取ってきたから。今回は、そんな『ななにー』が塗り替えてきたものたちを振り返りたい。

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3人のSNSデビューもサポートした“世界初の「SNSバラエティ」”

 『ななにー』の始まりは、2017年11月に放送された『72時間ホンネテレビ』(ABEMA)だった。新しい地図を広げた3人が、次にどんなことをしていくのかと注目が集まるなか、彼らがそれまで慎重な姿勢を取っていたWEBの世界を切り開いていくことに。

 特に話題をさらったのが、3人のSNSデビュー。当時は「ユーチューバー草彅」という響きのインパクトも大きく、今でこそ芸能人のYouTubeチャンネルは数多く開設されているが、その開拓者のひとりという印象だった。

 稲垣のブログは、それまでメンバーも知らなかったミステリアスな私生活の一部が語られ、草彅は活躍中のYouTuberと積極的にコラボを実施。まさに新しい別の窓が開かれた、そんな感想を持ったのを覚えている。

 また、香取が「#教えて世界」とTwitterでSNSの使い方について質問していく姿も新鮮だった。きっとNAKAMA(ファン)のなかには、彼らと同じタイミングでSNSを知っていったという人も少なくないはず。誰も取り残さないスタンスに、「さすがパーフェクトビジネスアイドル!」といったところだ。

 SNS開設当初は、草彅が「巻き込みリプ」(リプライを送る時に別の人にも同時に送ってしまうこと)を「巻き込みリップ」と書き間違えるなんていう微笑ましいアクシデントも。すかさず香取が「巻き込みリップとは何でしょうか?」とツイートし、NAKAMAが教え合うなんていう微笑ましいやりとりもあった。

 今や草彅のYouTubeチャンネルは登録者数100万人を突破し、香取はTwitter、Instagram、ブログ、YouTubeに加えてTikTokにも進出するなど、すっかりSNSを使いこなしている。稲垣については少々更新が滞っている状態ではあるものの、そのぶん『ななにー』内のコーナー「インテリゴロウ」でゲストへの質問をダイレクトに受け付ける取り組みを続けてきた。

 また、番組中に堂々とスマホを手にツイートできるのも、この番組の新しさ。なかでも、みちょぱ(池田美優)が稲垣を隠し撮りしてSNSにアップするのがお約束となったのも『ななにー』ならではだろう。国民的スターとの距離を一気に縮め、彼らの生の声を世界に発信させる。『ななにー』は、その大きなきっかけを作ってくれたように思う。

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