EXIT 兼近大樹の兄はラーメン屋に インサイドセールス、美容歯科院長……多様すぎるV系バンドマンのセカンドキャリア

 ド派手で耽美なメイクや衣装が印象的である、ヴィジュアル系バンドのメンバーたち。その中には、ステージで見せていた姿とは一変して、まったく別の“セカンドキャリア”を選択する者もいる。もちろんそれ以外のバンドにも様々なセカンドキャリアに進むメンバーはいるが、ヴィジュアル系バンドの元メンバーが選ぶ道はとりわけ多様性に富んでいるように感じる。そこで今回は、音楽活動以外の意外性のある道を選んだヴィジュアル系バンドマンのセカンドキャリアに着目したい。

 例えば、EXIT・兼近大樹の実兄である兼近祐輝。彼は元ヴィジュアル系バンドメンバーだが、現在はらぁめん道中膝栗毛の店主として、日々ラーメン作りに励んでいる。この模様はEXIT・兼近のYouTubeチャンネル「かねちーといっしょ」の動画からも確認できる。なお、V系において“麺”とはバンドメンバーを指すスラングでもあるのだが、“V系麺”の当人が、“麺”を調理するキャリアを歩んでいるというのは、なかなかに興味深い状態である。

【緊急調査】EXIT兼近を悪用して商売する兄のラーメン屋を突撃

 シリアル⇔NUMBERをはじめ、ギタリストとして複数のV系バンドでキャリアを積んだMIHIROも、音楽業界とは異なるセカンドキャリアに進んでおり、現在は、“ヴィジュアル系インサイドセールス”としてIT業界に勤めている。なお、肩書きのとおり、ヴィジュアル系という要素を出しつつ働いており、会社のCEOからの後押しもあり、イベントにバチバチのヴィジュアルメイクで登場したのだった。これが大きな話題となり、MIHIROはヴィジュアル系インサイドセールスの肩書きを不動のものにした。

 エステサロン「Lily」のオーナー兼エステティシャンである田村貴博もヴィジュアル系バンド・ν[NEU]の元メンバーである。ν[NEU]は2011年にはメジャーデビューも果たしたバンドで、オリコン週間チャートでは最高5位、海外公演も行い、2014年12月の渋谷公会堂での解散前ラストワンマンは完全ソールドアウトという実績を誇っている。バンド解散後は、コスメブランド「DearLily」を立ち上げたり、総合美容業として株式会社イノセントリリーを設立したりと、美容業を軸に様々なキャリアを展開している(※1)。

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