ゴールデンボンバー、4人での活動再開を選んだ背景 3人体制で廻ったツアーを経た心境

ゴールデンボンバー、4人体制復活の背景

 現在、『全国ツアー2023「振り返ればケツがいる」』を開催中のゴールデンボンバー。4人揃って全国を廻るのは約2年ぶりとなる。2月にはアルバム『COMPACT DISC』もリリースした4人に、3人体制で廻ったツアーとの心境の違いや、“4人のゴールデンボンバー”として活動することになった背景などを聞いた。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】

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僕らが最後に出すコンパクトディスクかもしれない

ゴールデンボンバー

ーー2月にアルバム『COMPACT DISC』が発売されました。秀逸なヴィジュアル系パロディ「おさかな地獄」や、新境地と呼べる「Yeah!めっちゃストレス」も収録されており、リリース前からSNSでもかなり反響が高かったと思います。いつも取材のときに「鬼龍院さん以外制作に関わってないのでわかりません」という話になりがちなのですが、今回は……?

喜矢武豊
喜矢武豊

鬼龍院翔(以下、鬼龍院):MVを出しているものが多いから(撮影の際に)聴いたことがある曲が多いかもしれないですね。

喜矢武豊(以下、喜矢武):一通り聴いた気がするけど、感想を聴かれても出てくるかどうかわかりません。……思い出しました! HYDEさんは「死 ん だ 妻 に 似 て い る」(2015年の楽曲)をすごく褒めてくれていたんですけど、「Yeah!めっちゃストレス」はそれを超えているかもしれないと。

鬼龍院:シングルカットするしかない!

喜矢武:音楽を作っている人からすると、すごい曲なんだそうです。俺から言い出したことではなく、HYDEさんがそうおっしゃってくれて。

鬼龍院:ありがたい話です。

ーー樽美酒さんは? お気に入りの曲などはありますか。

喜矢武:アルバムが出たときに知らない曲が5曲あるって言ってたよ。

ーーこのアルバム、15曲収録です。

樽美酒研二(以下、樽美酒):お気に入りの曲はなかったですね。僕はドラムの音しか聴かないからね。

歌広場淳(以下、歌広場):それはそれですごいわ。

樽美酒:あてぶりを一生懸命覚えるためにドラムしか聴いてないね。

喜矢武:そこかよ!

樽美酒:最近本当に難しいって思っちゃう! ドラムの音の粒がどんどん複雑になってるの。「何の音?」みたいな。本当にストレスを感じております。

歌広場:「粒」っていうの?

鬼龍院:いうよ。

歌広場:おしゃれ~!

樽美酒研二
樽美酒研二

――アルバムを推定66周したという歌広場さんは?

歌広場淳
歌広場淳

歌広場:今回、僕が一人で各地のCDショップで手売りをしたのですが、そのときに、どこの店内でもアルバムの曲が流れていたんです。だから僕が一番聴いていると思います。33部あったので、33×2周は聴いているはず。並んでいるファンの方を見ていると「Yeah!めっちゃストレス」で盛り上がってる印象がありました。

鬼龍院:メンバーがラップをするパートもあるので、そういうので盛り上がっていたのかな。

歌広場:それもあると思います。

樽美酒:じゃあライブも楽しみだね。「ラップイヤだな~」って思ってたんだけど。

喜矢武:なんで?

樽美酒:だって、前に出て歌うの恥ずかしいじゃん。でも、ツアー終わったら「歌いたい」って思うんだろうな。

歌広場:個人的には、やっぱり「ありふれたうた」から「夢を見れたら」までの流れがすごく好きで、思い入れもあります。

喜矢武:「流れ」で聴くんだ?

歌広場:聴くよ!

――1曲配信ではなく、アルバム、そして『COMPACT DISC』というタイトルですし、おそらくは「流れ」で聴いたほうがいいのではないでしょうか……。

喜矢武:そうか~。

歌広場:僕が活動自粛をしたばかりのころに、「断末魔」が発表されて、とくに思い入れがあります。アルバムを通して聴くと、「ありふれたうた」からの流れが……。手売りの最中でも、ふと耳に入ると泣きそうになってしまうこともありました。思った以上に「入ってくる」んだと思いました。

ーーところで鬼龍院さん、このアルバムを『COMPACT DISC』と名づけたのは?

鬼龍院翔
鬼龍院翔

鬼龍院:前のアルバム(『もう紅白に出してくれない』)が出てからできた曲を収録しているんですけど、この15曲をあらわすコンセプトはないんですよ。とっちらかりすぎて。じゃあ、これはなんだ、僕の出そうとしてる作品はなんなのだ……一瞬、配信だけでいいかなとも考えたんですけど、「それでもCDを出す」のであれば、この15曲をひとまとめにするのであれば、このタイトルかなと。

――CDが売れないこんな世の中で……。

鬼龍院:このアルバムは3年ぶり。時代の動きも早いので、3年後はもう誰もCDを出していないかも、もしかしたら、これが僕らが最後に出すコンパクトディスクかもしれない。だからこそ『COMPACT DISC』にしました。

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