ENHYPEN、アルバム『DARK BLOOD』で新たな記録 ダークファンタジーの物語に乗せたファンへの想い

 『DARK BLOOD』にはこのほか、相手のための犠牲を誓うオルタナティブR&B「Sacrifice (Eat Me Up)」、1人だけのダンスに酔って堕落していく少年の姿を描いたソウル&HIPHOPナンバー「Chaconne」、失われた愛への後悔と苦しみを請求書に例えて表現したエモHIPHOPの「Bills」、「君と僕は前世からつながった運命であることを忘れないでほしい」というメッセージが込められたパンクHIPHOPナンバー「Karma」を収録。1曲目から順に聴いていくことで、彼らの描くダークファンタジーを深く堪能できるアルバムとなっている。

 自身の持つ記録を次々と打ち破り、新たな表現の可能性を披露し続けているENHYPEN。音楽メディアNMEのアメリカ版では「ストーリーを伝える装置として、『DARK BLOOD』は単なる始まりに過ぎないことは明らかだ」と評価しているとおり(※2)、今作はENHYPENの次のステージへとつながるミニアルバムとなったと言えるのではないだろうか。

 また、HEESEUNGは「(今回のアルバムは)自分たちの意見がより反映されたアルバムになったと思います。次のアルバムにも自分たちの曲が入るように、クリエイティブな試みに力を注いでいきたいと思っています」と語っており(※3)、今後もメンバー自身が楽曲制作に取り組む機会は増えそうだ。今回のカムバック期間はもちろんのこと、今後の活動の広がりに大きな期待がかかる。

※1:https://www.mk.co.kr/star/musics/view/2023/05/390535/(筆者訳)
※2:https://www.nme.com/reviews/album/enhypen-dark-blood-review-bite-me-3447344(筆者訳)
※3:https://www.teenvogue.com/story/enhypen-members-talk-sacrifices-songwriting-favorite-karaoke-songs-interview(筆者訳)

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