藤井風、本人監修のピアノスコア第二弾が早くも4刷 ストリーミング、MV、ライブ……各方面で打ち立てる記録

 藤井風のオフィシャル・ピアノスコア『LOVE ALL SERVE ALL』(シンコーミュージック)が4刷まで重版されることが決まった。スコアブックとしては異例のヒットだという。このピアノスコアは、藤井風自身が監修を務めるのみならず、自らの編曲によって弾き語りの譜面と、ピアノソロ用の譜面という2形態を掲載し、巻頭には本人による演奏アドバイスも掲載するなどファンには堪らない仕様になっている。

 同書にはアルバム曲のみならず、ボーナススコアとして彼がカバーしてきた楽曲のピアノ弾き語り譜面も掲載されており、彼の演奏者としての技巧の裏側を知ることができる。楽曲に対してのこだわりを垣間見ることができる、見ごたえのある1冊だ。なお、第一弾の『HELP EVER HURT NEVER』は14刷まで決定。この大ヒットからは、彼のアーティストパワーが窺える。藤井風は今、あらゆる作品が目に見える大きな記録を伴って受け入れられているアーティストなのだ。

藤井 風 - "死ぬのがいいわ" Live at 日本武道館 (2020)

 たとえば昨年、大きく注目されたのは1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の「死ぬのがいいわ」だ。この楽曲はTikTokでのヒットを経て、アジアやヨーロッパなど23の国と地域でバイラルチャート1位を獲得し、最終的にはSpotifyの2022年年間ランキングにおける「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」第1位となった。さらに国内アーティストとして、昨年11月に初めて月間リスナー1000万人を突破。現在もその記録を更新しており、国内のみならずグローバルな視点からもその求心力の高さが窺える。

 アルバムの楽曲がこれほどまで広がるのも稀有なケースだ。ノンタイアップながら『第73回NHK紅白歌合戦』の舞台でも披露され、インパクトの大きな演出で印象づけていた。シングルやタイアップ曲に限らず、全ての楽曲にこだわりぬく姿勢がこの想像外の大ヒットを生んだに違いない。

藤井 風 - 死ぬのがいいわ(Visual)

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