BE:FIRST、『THE FIRST TAKE』から見えるアーティストとしての成長 7人全員が持つ確固たるボーカルスキル
そして、メンバーの歌唱力も際立っていた。初見の感想として、ピッチの正確さに驚いた方も多いのではないだろうか。生パフォーマンスの場合、多少の音程の揺れは生じてしまうもの。だが、彼らは音源そのままと言っても過言ではないほど揺れが少なかった。その上、力強いサウンドに負けないようにアタックは強くなってるにも関わらず、原曲の繊細さもしっかり感じられる。7人が持つボーカルテクニックが確固たるものであることの証拠だろう。
さらに、この動画を通してBE:FIRSTのアーティスト像も垣間見えていた。パフォーマンス前、口々に「緊張する」と言っていたメンバーたち。だが、パフォーマンスが始まるとそう言っていたことが嘘のように楽しんでいる様子だ。音に身を委ねたり、カメラに目線を送ってみたり、歌い方にアレンジを加えてみたり。プロとしてクオリティの高い音楽を届けていたのである。彼らが「デビュー1年半の新人アーティスト」ではなく、一流のアーティストへ成長していると実感した瞬間であった。
『THE FIRST TAKE』でのパフォーマンスを通じて、またBE:FIRSTの魅力が世間に広がったはずだ。加えて、5月24日には「Smile Again」の動画も公開された。この2本の動画を通して、彼らの沼に落ちていく人が増えるのが楽しみだ。






















