BE:FIRST JUNON、たゆまぬ努力が成果に ボーカル、モデル……表現者としてさらなる飛躍

 4月26日に3rdシングル『Smile Again』をリリースしたBE:FIRST。初日売上枚数は10万枚を記録し、順調にトップアーティストの座へ駒を進めていっている。そんなBE:FIRSTの最年長であるJUNONは5月23日に誕生日を迎える。JUNONといえば、確かな歌唱力の持ち主で、その魅力ある歌声でグループを牽引している。そんな彼の活躍を振り返ってみたい。

 2022年5月18日、BE:FIRSTは2ndシングル『Bye-Good-Bye』をリリースした。その表題曲は『第64回日本レコード大賞』(TBS系)で優秀作品賞を受賞。曲中、サビでは美しいハイトーンを披露してリスナーの心を掴んでいたのがJUNONである。その歌声は『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で披露した「Shining One」でも遺憾なく発揮されており、デビューした2021年時よりもさらに多くの人々に届いたのではないだろうか。

BE:FIRST / Smile Again -Music Video-

 JUNONの歌声といえばハイトーンの印象が強いが、それも然ることながら聞き取りやすい声であることにも注目したい。彼の歌声はクリアで透明感があって、耳馴染みがいい。実際自分でも「スッと聴き取りやすい歌声をしているかなとは思います。人の耳に入りやすい歌声というか。いろいろ歌い方を変えたりはするんですけど、そんな中でも普通に歌っているときは、きれいに聴こえてくる歌声なのかなと思います」(※1)と語っている。最新曲の「Smile Again」でも、その歌声は健在だ。同曲では高音でのハモリやミドルレンジなど様々なパートを担当しているJUNON。いずれにおいても歌の表情をつけるためにニュアンスを含めた歌い方をしているが、どの歌い方をしてもしっかり歌詞が耳に届いてくるのではないだろうか。

 そしてニュアンスをつけるために、1文字の発声の中でも音程を変えたり、息を投げ捨てるように吐いたりなど、細かなテクニックが入っていることもわかる。それをさらりとやりこなす裏側には努力があってこそだろう。「頑張れば結果は出る。全力で自分の成長に向き合い続けてきたので自信はありました。(中略)僕は周りを意識せずに自分と向き合ってる方がいいのかもしれない」(※2)と発言している通り、徹底的に自分のスキルと向き合ってきたのかもしれない。そういえば、グループ結成のきっかけとなった『THE FIRST』でも「お風呂でずっと練習していたらできるようになった」と語っていたこともあった。周りと自分を比べるのではなく、自分と徹底的に向き合ってたゆまぬ努力をしてきた結果、あの魅力的な表現力を手にすることができたのであろう。

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