ORANGE RANGE、ハイライトが何度も訪れたツアーファイナル 客席と一体になって作り出した美しく熱い集大成
一方で、初期の代表曲「*〜アスタリスク〜」や、今回のツアーの追加公演シリーズで久々に解禁された「ミチシルベ 〜a road home〜」を通して、彼らは長年にわたり応援し続けてくれているファンの期待にもしっかりと応えてみせた。そして、これまでの全国各地の公演を振り返りながら印象的なライブを語るMCパートで、最後にHIROKIは、「やっぱり今日でしょ!」と力強く語った。半年以上にわたるツアーを通して、メンバーとスタッフ全員でテンションを高めながら一番を更新し続けてきた。だからこそ、このツアーファイナルが、今回のツアーで一番のライブになる。
「この日が一番だってことを、みんなで証明しましょう!」というHIROKIの高らかな呼びかけの後に披露されたのは、誰もが待ち望んでいたであろう国民的サマーアンセム「イケナイ太陽」だ。ステージの縁に横一列に並び、フロアと熾烈なコミュニケーションを重ねていくHIROKI、RYO、YAMATO(Vo)。そして、NAOTO(Gt)が奏でる強烈なフランジャーエフェクトがかかったギター、また、ギターサウンドと濃密に絡み合うようなYOH(Ba)のメロディアスなベースによって、この日何度も更新され続けてきたはずの絶頂をさらに上回るような熱狂が生み出されていく。一足先に夏を先取りするような、本当に熱い名演だった。
終盤のハイライトを飾ったのは、「さぁ皆さん、パンティーのご用意をお願いします!」というRYOの呼びかけと共に披露されたレゲトンナンバー「Pantyna feat.ソイソース」だ。ドロップパートで、観客が手に持ったパンティー(今回のツアーでは、会場内にレンタルパンティーの貸し出しコーナーが設けられていた)やタオルを全力で回す光景は、まさにこのツアーでしか見られないもの。ラスト、NAOTOがパンティーバズーカをフロアに向けて打ち込み、とてつもない一体感と祝祭感に満ちた数分間を見事に締めくくってみせた。本編ラストは、その熱量を引き継ぐ形で披露された「ビバ★ロック」。また、アンコールでは、「花」や「上海ハニー」を含めた計4曲を披露。まるで一切の後悔を残さないよう、力を出し尽くすかのような圧巻のクライマックスだった。
総じて、観客の声が重なるORANGE RANGEのライブはやはり最高であると、何度も深く噛み締めることができた一夜だった。何よりも、日々、進化と変化を重ね続ける彼らのライブパフォーマンスに、何度も圧倒されてしまった。今回のツアーを経て、かつてより何段階もビルドアップしたORANGE RANGEのライブを、ぜひ一人でも多くの人に体験してほしい。
※1:https://realsound.jp/2022/10/post-1147685.html
※2:https://www.koubo.co.jp/system/contest/DoubleCircle_3rd/result/
■プレイリスト情報
セットリストのプレイリスト配信中
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■ツアー情報
『縁舞 -vol.16- 〜クアトロ肆戦〜』
6月15日(木)〜6月28日(水)まで開催
ツアー詳細
https://orangerange.com/feature/enb