Sexy Zone、接戦を制して『Cream』で23作連続シングル首位 iri×Yaffleによって生まれたソウルナンバーに

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2023-05-15/

 2023年5月15日付のオリコン週間シングルランキングで1位を獲得したのは、21万枚を売り上げたSexy Zoneの『Cream』。その一方で、2位のTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの『16BOOSTERZ』は、19万枚を売り上げており、結果的に約2万枚の差が生まれたものの、デイリーチャートではかなり際どいつばぜりあいが展開されました。具体的には、5月3日から6日までのデイリーチャートの1位はTHE RAMPAGEだったのです。

 そんな争いを制したSexy Zoneの『Cream』は、2011年のデビューシングル『Sexy Zone』以来、23枚目の首位獲得シングル。メンバーの菊池風磨が倉科カナとW主演を務めるドラマParavi『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)の挿入歌でもあります。

 その表題曲「Cream」は、シンガーソングライター・iriの提供楽曲。もともと菊池風磨が彼女の音楽を愛聴しており、Sexy Zoneへのiriの楽曲提供は、2019年のアルバム『PAGES』に収録されていた「make me bright」、2022年のアルバム『ザ・ハイライト』に収録されていた「Dream」に続く3曲目となります。

 「Cream」の作詞はiriが単独で担当、作曲はiriと音楽プロデューサーのYaffleが共同で行い、編曲はYaffleが担当しているという体制も、力が入っていることを感じさせます。

Sexy Zone 「Cream」 (YouTube Ver.)

 その「Cream」は、歌いだしのメロウさに意表を突かれました。冒頭の20秒足らずですが、メンバーのボーカルと、キーボードの音の余韻が、深く絡みあっています。また、コーラスやブラスセクションの音色も響くなか展開されるAメロには少なからず驚かされました。近年のJ-POPに多い、歌のメロディの譜割りが細かい構成ではなく、一音一音の間が比較的長い構成だからです。最近のJ-POPでは、TikTokでのバズを意識した楽曲が多く見受けられますが、そうしたトレンドの中で「Cream」はかなり異質に感じられるほどです。

 さらに、Bメロが始まったかと思うとラップも登場し、そこからサビへと流れ込む展開に驚かされました。結果として、Sexy Zone、iri、Yaffleの3者だからこそ生まれえたソウルナンバーとなっているのです。

 iriによる歌詞は、恋への戸惑い、高揚感など、さまざまな感情を描きだします。そして、描写されている感情の動きが、音楽と連動している——というのが「Cream」の最大の魅力でしょう。揺れる心を描きながらも、甘くロマンティックなのが、Sexy Zoneの「Cream」です。

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