BEYOOOOONDS、オーケストラとのコラボステージで圧巻のパフォーマンス 楽曲に生まれた新たな味わい
5月2日、BEYOOOOONDSがオーケストラとともにパフォーマンスを行う『BEYOOOOOPHONIC』が東京芸術劇場にて開催された。2022年に姫路で行われた『HimeFes 2022』をきっかけに開催が決定したという今回のコンサート。BEYOOOOONDSとオーケストラがコラボレーションしたステージは、果たしてどのようなものになったのだろうか。
大きな拍手が沸き起こった会場。パシフィックフィルハーモニアポップス東京の楽団員がステージに入ると、続いて白やグレーの衣装と黒のタキシードを身にまとったBEYOOOOONDSのメンバーが登場した。
まずはオーケストラによる「OOOOOVERTURE」の演奏をバックに、メンバーから楽団の楽器構成の説明が。ビオラ、第一・第二バイオリン、クラリネット、パーカッションなど、荘厳な演奏を形づくる楽器について、おなじみの寸劇のような語り口調で次々と紹介していく。
そして、「『BEYOOOOOPHONIC』にお集まりのみなさん、ビヨンセー!」とメンバーたちが挨拶。一岡伶奈がこの日の演奏を担当する指揮者、ピアニスト、楽団を紹介し、4thシングル『求めよ…運命の旅人算/夢さえ描けない夜空には』より「求めよ…運命の旅人算」をパフォーマンスした。ダンスや歌にBEYOOOOONDSらしいコミカルさがありつつ、楽曲の持つファンクやブルースのグルーヴ感が管弦楽の演奏と見事にマッチしたステージに見入っていると、次は「ハムカツ黙示録」を披露。指揮者の藤原いくろうがハムカツのレプリカを手に取りかぶりつくシーンから、彼女たちのパフォーマンスが始まった。ハムカツを軸にうまくいかない恋と日頃の小さなイライラする気持ちを歌った独特なコンセプトの楽曲で、会場をBEYOOOOONDSの世界観にぐっと惹きつけていく。
その後、グループ内ユニット「CHICA#TETSU」のメンバーを残して、他メンバーがステージからはけると、西田汐里が「『BEYOOOOOPHONIC』、楽しんでいただけていますか?」とMC。藤原のハムカツシーンにも触れながら、「『BEYOOOOOPHONIC』ならではの演奏を楽しんでいただけたらと思います」と話し、ユニットによるパフォーマンスパートへと移行した。
ユニットステージでは、まず一岡、島倉りか、西田、江口紗耶によるCHICA#TETSUが持つ可愛らしさとおもしろさを兼ね備えた楽曲「待ち合わせはJR梅田駅へ」を披露。続いて、高瀬くるみ、前田こころ、山﨑夢羽、岡村美波、清野桃々姫によるユニット「雨ノ森川海」が歌謡曲のような切ないメロディが印象的な「循環」を、平井美葉、小林萌花、里吉うたのによるユニット「SeasingS」がビニール傘を用いたダイナミックなダンスで目を奪う「Get Back!ビニール傘の大冒険」をパフォーマンスし、各ユニットの個性際立つステージを繰り広げた。
そして、彼女たちのメジャーデビュー曲「眼鏡の男の子」を披露。オーケストラによる演奏で、キャッチ―さを残しながらも壮大な雰囲気へと変化しており、この楽曲の新しい味わいを感じることができた一幕となった。
ここで、前田からMCが。「本当にいつもと違った雰囲気でお届けしています。『循環』をパフォーマンスしたときは、手が震えました。そんな緊張感たっぷりな中でお届けしていますが、みなさんにも楽しんで帰っていただけたらと思います」と、オーケストラの生演奏でパフォーマンスすることへの感想を語った。そして、次に披露する曲の紹介へ。今回のコンサートに合わせて、オーケストラサウンドならではの新曲をつくったといい、「でっかい宇宙の愛を、とくとごらんあれ!」という呼びかけから、「恋する銀河」をパフォーマンス。SF映画のようなイントロから始まり、宇宙船に乗っているかのようなダンスの振付や恋心を宇宙に絡めた歌詞で歌った壮大なスケールの楽曲で会場を魅了した。