影山優佳、サッカー愛や知性で日向坂46を躍進させた功績 後輩メンバーとの積極的な交流で示した“背中”

「私、影山優佳は次のシングルでの活動をもって日向坂46を卒業します」(※1)

 日向坂46の影山優佳が2月17日に自身の公式ブログを更新し、グループからの卒業を発表した。突然の報告にファンの間で衝撃が走った。

 2016年5月、前身グループ・けやき坂46(ひらがなけやき)に加入。2018年6月には、学業に専念するため活動を一時休止するも、日向坂46へ改名後の2020年5月に活動を再開。以降は順調にキャリアを積んできたが、1年以上前に今後について考え始め「2022年の夏には心を決めていました」と綴られている(※2)。

 そういう意味では予感はあった。小さな頃から耳の感覚が鋭く、コンサートなど大きな音がする環境下での活動が難しい状況にあることを昨年12月に報告し、『ひなくり2022』を欠席。ブログにも「ライブ活動でのやりづらさや心理的ハードルを、持ち前の気合いや我慢強さでも乗り越えられないと感じるようになったことと、それに伴って積み重なってしまった自己嫌悪を取っ払って、明るく楽しく自分を生きるために、新しい自分を見つけていく必要があると思ったこととがあります」と記している。だからこそ「ファンの皆さんの中にはなんとなく感じていた方もいらっしゃるのかな」という一文も添えたのだろう(※3)。

 影山が日向坂46を世間に広めた功績は計り知れない。クイズプレイヤーとしてかなりの実力の持ち主で、『東大王』(TBS系)をはじめ、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)といったクイズ番組にたびたび出演し、爪痕を残した。資格も数多く所有し、自身のInstagramで、1946年にイギリスで創設された、全人口のうち上位2%のIQの持ち主のみが入会できる国際的グループ「MENSA」の会員になったことを報告した。「#勉強大好き影山優佳」というハッシュタグが添えられていたが、まさにそんな姿を体現し続けている(※4)。

 そして、最近特に大きなインパクトを残したのは、『2022 FIFAワールドカップ カタール』関連番組での大活躍だろう。元々、アイドル界随一のサッカー好きで知られ、“ガチすぎる”マニアックな知識を持っていた彼女は、着実にサッカー仕事を増やしていたが、4年に1度の世界的なビッグイベントで、影山のサッカー愛は世間に広く伝わった。早朝深夜を問わない関連番組への出ずっぱり状態に、Twitterでは「#影山寝ろ」がトレンド入りする事態となった。

 そもそも「あなたのハートにゲーゲンプレス」というドイツ・ドルトムントのカウンター戦術を自身のキャッチフレーズに用いている時点で、その凄みの断片が伝わってくる。影山の武器は単に“サッカー好き”なことだけではなく、チームの戦術や選手の特性など、多角的にトークを展開することができる知識の豊富さであり、数々のサッカー専門メディアでも活躍している。

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