FAKE TYPE.が見せたキャリアを網羅したステージ 1stアルバム『FAKE SWING』から「ウタカタララバイ」セルフカバーまで

FAKE TYPE.、キャリアを網羅したステージ

 ライブ終盤、トップハムハット狂は「結成した当初は、日本でエレクトロスウィングをやってる人はいなくて。それでも自分たちはエレクトロスウィングが好きだから続けてきて。そんなニッチなジャンルにも関わらず、メジャー契約もさせてもらって。それもずっと聴き続けてくれるみなさんのおかげだと思っています。本当にうれしいです」とコメント。エレクトロスウィングに特化したアルバム『FAKE SWING』に収められた「Chameleon」「No Proof」でライブ本編を締めくくった。

 アンコールは、Spotifyでも上位に入っている楽曲で構成されていた。まずは夜の遊園地を想起させる「FAKE LAND」。さらに「ウタカタララバイ」のセルフカバーでは、“ウタ”が映像に登場し、オーディエンスの強いリアクションを引き出した。そしてラストは2013年にリリースされ、海外でバズった「Nightmare Parade」の新バージョン「Nightmare Parade 2020s」。SNSで有名人になろうとした主人公が調子に乗り過ぎて追い込まれる……というリリックを派手なトラックに乗せ、観客のテンションをさらに引き上げる。最後はIWASAKIもステージに前方に出てきて、スキャットを披露。心地よい高揚感とともにツアーは大団円を迎えた。

 「FAKE TYPE.は今年もめちゃくちゃヤバい何かをお届けします! 2023年も応援よろしくおねがいします!」(トップハムハット狂)と宣言した彼ら。大きなターニングポイントとなった2022年を経て、FAKE TYPE.は今年さらなる飛躍を果たすはずだ。

FAKE TYPE.がアルバム『FAKE SWING』で追求したエレクトロスウィング 再始動とメジャーデビューで生まれた変化も

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