Snow Man、『わたしの幸せな結婚』主題歌「タペストリー」はどんな曲に? 映画に寄り添った楽曲を振り返る
2023年3月17日に公開される、Snow Man・目黒蓮が主演を務める映画『わたしの幸せな結婚』。同作品は明治、大正時代を舞台に、目黒演じる心を閉ざしたエリート軍人・久堂清霞と今田美桜演じる義理の家族に虐げられて育った少女・斎森美世の政略結婚から始まるラブストーリーが描かれている。その主題歌にSnow Manが歌う書き下ろし楽曲「タペストリー」が決定したことが発表された。それと同時に「タペストリー」が流れる予告動画も公開。目黒が「この楽曲は、儚さもありながら希望あふれるメロディと、壮大で切なさのある歌詞が、孤独に生きてきた2人が織りなす純愛、困難に立ち向かう物語である本作品の世界観を表しています」とコメントしている通り、時代を生き抜く躍動感に通ずる勢いがあるサウンドに、美しく切ない歌詞を紡ぐメンバーの歌声が乗っている楽曲である。歌詞に注目をしてみると、「永遠の愛と引き換えに全てを投げ出してもいいから 孤独 終わらせに行こう」など、映画のストーリーに寄り添ったものになっていると言えそうだ。
振り返ってみると、Snow Manはこれまでも映画主題歌を度々担当してきた。しかもどの楽曲も作品の世界観を余すところなく表現している。例えば、メンバー全員で主演を務めた映画『おそ松さん』の主題歌「ブラザービート」。同曲は、これまでSnow Manにはなかったような楽しいパーティーロックチューンで、『おそ松さん』が持つカラーにぴったりだ。メンバー同士のコミカルな掛け合いや、楽器や声が折り重なって生まれているワチャワチャ感なども映画の世界観に重なっている。ちなみに、基本的にコミカルな楽曲ではあるのだが、ダンスブレイクのパートなどではちゃんと“かっこいいSnow Man”が見える緩急もある。それができるのは、多面性を持つSnow Manならではと言えるだろう。
岩本照が主演を務めた映画『モエカレはオレンジ色』もそうだ。同作の主題歌は「オレンジkiss」。恋をすることで生まれた“相手を守りたい”という想いや、自身の成長を描いたエモキュンラブソングで、岩本が「初めて聴いたときに映画の映像が頭に浮かんだくらいぴったり合う曲」と語るくらい作品にマッチしている。実際、明るく優しいメロディと歌詞を聞くと同作が思い浮かぶという人も少なくないだろう。さらに「キュン」がテーマになっているMVでは、ポップさやキュートさも垣間見えており、少女漫画原作の作品の主題歌らしい。
ラウールが主演を務めた映画『ハニーレモンソーダ』も少女漫画を原作にした胸キュンシーン満載の青春ストーリーだった。主題歌の「HELLO HELLO」は当時のSnow Manには珍しかったポップな王道ラブソングであったが、メンバー9人の爽やかな歌声がこのような作品・楽曲にもハマることを見事に証明した。また、キャッチーなメロディやサビの振付がSnow Manの持ち味の一つとして定着していくきっかけになった楽曲でもあり、グループのキャリアにおいても重要な作品となった。