22/7、歴史を継承しながら届けたグループの現在形 新編成でのユニット曲も披露した『ナナニジ夏祭り 2022』レポ

22/7『ナナニジ夏祭り 2022』最終公演レポ

 ユニットによる新曲の流れを継ぐように、MC後の本編ラストブロックは9thシングル表題曲「曇り空の向こうは晴れている」が歌われた。内省的で陰のある一人称で描かれながら、サビに向けて視界がひらけてゆくような展開は、まさにこれまでの22/7の世界観を保ちながら、グループが明確に新たな段階を迎えていることを思わせる。そして、同じく9thシングル収録曲「打ち上げ花火の拒否権」でライブ本編はフィナーレを迎える。

 本編終演後、アンコールを求める観客のクラップの背後に和太鼓の音が流れ出し、やがてそれに呼応してファンの手拍子と太鼓のリズムがシンクロしてゆくと、浴衣姿のメンバーがステージに登場する。「循環バス」「いつの間にSunrise」がチョイスされたこのアンコールは、叙情的に夏祭りの余韻を楽しむ雰囲気で進行し、これから先に優しく眼差しを向けるようにして、夏のライブツアーが締めくくられた。

 同日には、グループの10枚目となるシングルが11月16日にリリースされることや、同シングルの完全生産限定盤や初回生産限定盤に早くも本ツアー『ナナニジ夏祭り 2022』のライブ映像、ドキュメント映像が収録されることが伝えられた。さらに、それに先立つ10月22日、23日には『22/7 ANNIVERSARY LIVE 2022』が東京国際フォーラム・ホールAで開催されることも発表。この夏に、新体制としてのシングルリリースやライブツアーを経た22/7は、足を止めることなくすぐさま次の場所へと駆け出していく。

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