=LOVE、わーすた、22/7、私立恵比寿中学……坂道らに続く、次のアイドルシーン牽引するグループは?
ライブ規模、セールス面などで坂道グループが大きくリードしていると言える現在の女性アイドルシーン。2021年の『第72回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)でも、日本の女性グループの出演者は、櫻坂46、日向坂46、乃木坂46のほかではPerfume、NiziU、BiSHのみで、現在の勢力図を物語るラインナップとなった。現状、アリーナクラス以上の大会場をベースにライブを行えるのは、上記グループ以外ではAKB48やその姉妹グループ、スターダスト所属グループ、ハロー!プロジェクトあたりだろうか。
しかし、それらに追随する期待の女性アイドルグループも数多く存在する。そこで今回は、2021年に音楽チャートで好アクションを残したり、単発でありながらもアリーナ公演を成功させたりしたグループのなかから、次にシーンを牽引する、または風穴を開ける可能性を秘めたアイドルたちをピックアップしていきたい。
イコラブは念願の『Mステ』出演
まずは、指原莉乃がプロデュースする=LOVEだ。2021年1月16日、17日にはグループ初となる日本武道館公演『You all are “My ideal”〜日本武道館〜』を成功させ、待望の1stアルバム『全部、内緒。』はオリコン週間アルバムランキング1位に。同アルバムを提げたツアーもファイナルの横浜アリーナを含め全国9カ所で開催した。
その勢いを象徴したトピックスが、昨年9月の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への初出演だろう。プロデューサーの指原は、自身のYouTubeチャンネル『さしはらちゃんねる』の9月17日配信回の概要欄で、=LOVEなどの売り出しに躍起になる自分を見て、秋元康から「ゴリ推ししすぎると指原のタレントとしての評判が悪くなってパワーがなくなる」とアドバイスを受けたと記述。それからは、グループの立ち位置に見合った活動を行うようにしたという。
“指原莉乃プロデュース”というフレーズは当然、どの女性アイドルよりも強いパンチラインである。しかし指原自身、それ以上はできるだけ踏み込んだことをしなかった。結成から4年、メンバーそれぞれが自力をつけきたからこそ『Mステ』出演に結びついたのではないか。その経験はきっと今年も生かされるはずだ。
わーすたはさらなるレベル上げを目指して
SUPER☆GiRLSらを先輩に持つわーすたも、“いよいよ”という機運が高まっている。日本の女性アイドル史のアンセム的な楽曲「いぬねこ。青春真っ盛り」(2015年)リリースから今年で約7年。日本のカワイイ文化を世界に発信するべく活動し(グループ名も“The World Standard”の略称)、コロナ前は海外でのライブイベントにも積極的に出演してきた。だがコロナ禍で海外での活動はストップ。さらに初期メンバーの坂元葉月が昨年12月に卒業するなど、2021年はグループが大きく揺れ動いた。
それでも3月にはTOKYO DOME CITY HALLにて『わーすた6周年ライブ〜会場まるごとROCKYOU〜』を開催。さらに9月には東京と大阪で約2年ぶりの有観客ライブツアー『わーすた LIVE TOUR 2021〜君と僕の青春歌!〜』も成功させた。メンバーの廣川奈々聖も9月25日付の自身のブログで、同ツアーについて「わーすたとして届けられるもの、パフォーマンスはどんどん凄くなっていってる」「あともう少しパフォーマンスレベル上がったら、もっと最強になれちゃうかもって思った」と自信を深めたことを述べた(※1)。
確かに、ライブが始まると一発で観客を盛り上げるわーすたの爆発力は、今のアイドルシーンでもトップ級。コロナの状況とのにらみ合いは続くが、充実期を迎えているわーすたが本格的に海外進出するところを早く見てみたいものだ。