Hey! Say! JUMPメンバー分析 第8回:八乙女光、アーティスティックな多才ぶり バラエティでも見せる朗らかさ
バラエティで爪痕残すトーク力と穏やかな人柄
八乙女は、グループとしてバラエティ番組に出演する際は所謂“ボケ”役を担う。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の「ローカル対決」放送回に出演したときも、収録前に明石家さんまの元へ挨拶に行った八乙女は、出演者名が書かれた紙を見ながら「えっと、僕は宮城県出身として出ます。八乙女です」と発言したとのこと。さんまから「あれ見な(自分の出身地が)わからへんの?」と突っ込まれると、「ちょっとどこだっけなってなるかもしんないから、出身が」と返し、スタジオが笑いの渦に包まれた。その後のご当地トークでも天然っぷりを発揮し、見事に「踊るヒット賞」をとり爪痕を残した。また『ヒルナンデス!』で九九の抜き打ちテストに挑んだ際は、「4×8=16」「6×8=49」とミラクルを連発し、『スクール革命!』(日本テレビ系)で小学生レベルの分数を含んだ計算式に挑戦すると「分数は無視する」と“八乙女ルール”を発動。すると共演者から「おバカのミルフィーユ」と称されるなど、見どころ満載だ。
グループ内では、メンバーの発言を拾いながらトークをまとめ、笑いに繋げていくテクニックが光る。メンバーの個性を熟知し、常に俯瞰で見ているからこその役回りと、誰も傷つけない“幸せの申し子”のような優しさが実に八乙女らしい。なかでも、薮との“やぶひか”コンビはデビュー前からの長い付き合い。2人で表紙を飾った雑誌のインタビューでは、2人の関係性について、薮が「近すぎず遠すぎず、いい具合の距離感」と答え、八乙女は「仕事モードになって仕事の話をするのは当たり前なんだけど、八乙女光と薮宏太っていう人間同士として、リラックスして話せる」と回答(※3)。メンバー間でお互いにリスペクトし合い、心を許せる唯一無二の関係性であることが窺えた。他にも『ヒルナンデス!』コンビであり、同番組のテーマソングを一緒に制作し応募したという有岡との“ありひか”や、ユニット曲も披露し、“Hey! Say! JUMPの双子”として知られる伊野尾慧との“いのひか”など、八乙女のいる場がまったりとした雰囲気になるのも、彼の穏やかな人柄ゆえだろう。
今年1月に左耳の突発性難聴の治療に専念するため一定期間の活動を休止することが発表されたが、公式有料ブログではファンに向けテキストや音声が届けられたほか、雑誌のインタビューなどでもメンバーが常に八乙女の話題やエピソードを披露している。グループ内の絆はもちろん、復帰を待つファンに寄り添う姿勢からはファンとの強い繋がりが感じられる。元気な姿で再びファンの前に登場してくれる日を心から願い、楽しみに待ちたい。
※1:https://thetv.jp/news/detail/46574/
※2:https://news.mynavi.jp/article/20180526-bara-hakucho/
※3:『SODA』2020年1月号
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