乃木坂46、30thシングル選抜メンバーの行方は? 不動のエースか新星か、注目のセンター有力候補も

 乃木坂46の30thシングルの選抜メンバーが、今夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)にて発表される。2012年リリースのデビューシングル『ぐるぐるカーテン』から、ちょうど10周年。通算30枚目の節目となる記念作品とあって、「誰がセンターや選抜をつとめるのか」とファンの期待も高まっている。

 乃木坂46のこれまでの節目のシングル曲を振り返ると、通算10枚目のシングル表題曲「何度目の青空か?」(2014年)では、生田絵梨花がセンターポジションに抜てきされた。当時の生田は進学準備による一時活動休止中で、グループ復帰がいきなり自身初センターとなった。当時は、橋本奈々未、西野七瀬、白石麻衣、生駒里奈、松井玲奈(SKE48兼任)ら錚々たる顔ぶれが揃っていた。そんななかでの生田のセンター就任は、結成4年目を迎えたグループの最初の世代交代をあらわすものだったように見えた。

 通算20枚目のシングルの表題曲「シンクロニシティ」(2018年)では、白石麻衣がセンターポジションを担当。同曲はもともと、卒業する生駒のセンターが予定されていたという。だが生駒本人から辞退の申し入れがあり、ともに切磋琢磨した同期・白石がその座に就くことになった。「シンクロニシティ」は、「ぐるぐるカーテン」でグループの初代センターを担った生駒にとってのメモリアルな1曲であり、乃木坂46の分岐点にもなった作品。彼女と一緒に1期生としてグループを支え、発展させてきた白石がセンターに立ったことは、誰もが納得できるものだったはず。

不動のエース・齋藤飛鳥か、朝ドラ出演決定の山下美月か

 “世代交代”、“原点回帰”などさまざまな意味づけをすることができた、これまでの乃木坂46の節目のシングル作品。では30thシングルはどんなトピックスが考えられるだろうか。

 今回のシングルの“センター格”で言えば、やはり現在不動のエース・齋藤飛鳥がふさわしいところだろう。もしここでセンターに選ばれると、シングル表題曲としては通算5度目(ダブルセンター含む)。これは白石と並ぶ回数で、歴代でも西野(7度)、生駒(6度)に次ぐ数字である。齋藤はすでにレジェンドメンバーのひとりではあるが、“30thシングルのセンター”という称号とともに、数字的な記録でもその名を刻んで欲しいものである。

乃木坂46 『Sing Out!』

 また、勢いがある山下美月もセンター選出の可能性が高い。演技力に定評がある山下は、2022年後期放送のNHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)のレギュラー出演も決定。今後、アイドルファンだけではなく、全国的に幅広い層からその存在が認められるようになるはず。役者としての評価が一層高まるなか、タイミングとしても山下のセンターは現実味がかなり高いのではないか。

 将来的なエースとして成長著しい、遠藤さくら、賀喜遥香の4期生コンビも、乃木坂46の新時代到来を決定づける意味で選出されてもおかしくはない。1期生、2期生も数少なくなったこともあり、彼女たちの飛躍は必要不可欠。30thシングルで4期生にどんなポジションが与えられるのか、その点にも注目である。

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