水曜日のカンパネラ、TikTokで話題「エジソン」がバイラル上昇中 中毒性あるサウンドと語感に優れた歌詞が持つ強度
参照:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2022-06-30
Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの6月30日付のTOP10は以下の通り。
1位:FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」
2位:泰葉「フライディ・チャイナタウン」
3位:AJR「World’s Smallest Violin」
4位:ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」
5位:水曜日のカンパネラ「エジソン」
6位:OneRepublic「I Ain’t Worried」
7位:さとうもか「melt bitter」
8位:Musical Youth「Pass the Dutchie」
9位:DJ TATSUKI, IO, MonyHorse「TOKYO KIDS」
10位:Miles Teller「Great Balls Of Fire – Live」
2022年上半期を締めくくる、6月最終週は、バイラルチャートらしいバリエーション豊かな楽曲が並んでいる。先週から引き続き、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4の影響で再注目されたケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」や、シティポップや80年代リバイバルのムーブメントから再評価が進んでいる泰葉「フライディ・チャイナタウン」といった楽曲がチャートの上位をキープするなか、TikTokでの“バズ”をフックにチャートを駆け上る楽曲の動きも印象的だ。
今週のチャートで首位を獲得した、アソビシステムが手掛ける新プロジェクト「KAWAII LAB.」より誕生したアイドルグループ、FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」は、TikTokで真っ先に人気となり、すでに再生回数2億回を突破するなど大きな注目を集めている。ヒットのきっかけは、楽曲にあわせた振り付け動画が拡散されたことだったというのもなんともTikTokらしい。一方、同チャートでは、6月第1週目からトップ5圏内に粘り強くとどまっていただけに念願の首位獲得といえるだろう。
そして、今週5位にランクインしている水曜日のカンパネラ「エジソン」も、TikTokのバズがチャートにも反映されている好例である。TikTokで楽曲が拡散される場合、振り付けダンス動画やカバー、弾き語り動画といったケースが多いものの、この楽曲では、有名インフルエンサーを中心にさまざまなジャンルの動画に幅広く使われていることが特徴的だ。なかでも、メイク動画といった一見楽曲とリンクしないような動画でも楽曲が引用されているというのは驚きである。