桑田佳祐によるチャリティーソングがバイラル好調 同級生5人がロックンロールで鳴らす生き様

参照:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2022-06-16

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの6月16日付のTOP10は以下の通り。

1位:ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」
2位:LIL LEAGUE「Rollah Coaster」
3位:桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎「時代遅れのRock’n’Roll Band」
4位:FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」
5位:AJR「World’s Smallest Violin」
6位:Musical Youth「Pass the Dutchie」
7位:ONE PIECE FILM RED「ルフィからのスペシャルメッセージ!」
8位:OneRepublic「I Ain’t Worried」
9位:さとうもか「melt bitter」
10位:有華「Partner」

 今週のチャートのトップ3に注目すると、首位のケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」、2位のLIL LEAGUE「Rollah Coaster」は、先週から引き続きポジションをキープしている。Netflixで配信されているSFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』 シーズン4の人気はまだまだ衰えず、関連楽曲であるケイト・ブッシュの同曲が引き続き注目を集めている。また、LDH主催のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』でグランプリを獲得した6人組グループ LIL LEAGUEによる「Rollah Coaster」も徐々にメディアの露出が増えるなど、追い風が吹いている状態だ。

 そして、今週クローズアップしたいのは3位にランクインしている桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎「時代遅れのRock’n’Roll Band」。“次世代へのエール”と“平和のメッセージ”をテーマに、桑田が作詞作曲を手掛けた楽曲だ。「ピースとハイライト」や「ROCK AND ROLL HERO」、「漫画ドリーム」などの楽曲から顔を覗かせる桑田の社会派な眼差しは、今世界が直面している新型コロナウイルスによる社会の変化やロシアによるウクライナ侵攻といった諸問題をどう捉えているのだろう。誰もが厳しい面持ちで考え込んでしまうような話題に桑田らしい臆面のない明るい姿勢で向き合った本作は、扱うテーマの重苦しさとは相反して、軽快でポジティブな空気が満ちたロックンロール・ミュージックに仕上がっている。

桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 - 時代遅れのRock’n’Roll Band(Full ver.)

 「同級生で協調して、今の時代に向けた発信ができないか?」というアイデアからはじまったというこのチャリティープロジェクトに賛同したのは、桑田と同じ年齢のボーカリスト兼ギタリストである佐野、世良、 Char、野口。桑田が発起人となるチャリティープロジェクトといえば、東日本大震災復興支援のために結成されたチーム・アミューズ!!による「Let’s try again」や、桑田佳祐&Mr.Children名義でエイズ啓発活動の一環としてリリースされた「奇跡の地球」が思い浮かぶ。本作「時代遅れのRock’n’Roll Band」についても、収益の一部は困難に直面する世界中の子供たちの支援を行うNGO団体「Save the Children」に寄付されることになっている。

桑田佳祐 – Let’s try again ~kuwata keisuke ver.~(Full ver.)

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