首振りDolls、ロックンロールを表現し続けた10年 最新アルバムで見せたバンドとしての生き方
我々はライブバンドですから
――そのまとめ方や「無限回廊」というタイトルの付け方を含めて、アングラ劇団の舞台を想起させるんですよね。極端な表現なんですが、最後は絶望か希望か、どちらかを明確に打ち出して終わる。そんな美学をこの曲にも感じるんですよ。だから、この台詞部分では、一人語りの主人公にスポットライトが当たっているような光景が見えてくるんです。
ショーン:ありがとうございます。言われてみて、共感できました。確かに物語的ではあると思います。それをちょっとイメージはしてました。
――ライブが楽しみになりますね。最後の「荊」は、一般的にはバラードと言われそうなものですね。
ナオ:そうですね。もともとは1人で弾き語り用に作って歌ってたんですよ。だから、コードも超簡単なんですよね。私はギターがそんなに上手じゃないから、弾きやすいようにって。そこに歌詞を乗せた形だったんですけど、いかんせんこの曲を気に入って、バンドでやりたくなっちゃったんです。だから、こうしてブラッシュアップした形で、みんなに届けられるのはとても嬉しいですね。
――アルバムを通して聴いてきて、最後にいい落ち着きをもたらしてくれますね。
ナオ:確かに。ギュッと締める感じがありますよね。歌詞の内容は暗いけど、だからこそ……暗い歌って、暗い人に寄り添ってネガティブを生むんじゃなくて、ポジティブを生み出すものだと思うんですよ。そういった意味でもいいなと思って、アルバムの最後に持ってきました。
――さて、これから各地でのライブも始まりますが、『DOLLS!! DOLLS!! DOLLS!!』というツアータイトルも、アルバムのその先を予感させますね。
ナオ:『DOLL! DOLL! DOLL!』というのも、いろいろ考えすぎて、何も考えてないみたいなタイトルになっちゃったんですけど(笑)、すごく気に入ってますね。だから、ツアータイトルも『DOLLS!! DOLLS!! DOLLS!!』にしたんですけど、よりたくさんの人に見てもらいたい気持ちも込められていますし、俺たちが初めてツアーを廻ったときにお世話になった各地のライブハウスで組んであるんです。だから、すごく感慨深いものがあるだろうし、そういうときって、やっぱりよりいいライブをするんですよね、何か気持ちが乗っかって。
ジョニー:これだけバラエティに富んだ曲が13曲もあるので、今までと違うライブになるのは間違いないですし、そういった曲をライブでどう成長させるか、楽しみですね。それを早く全国のみなさんに観てもらいたいなと思います。
ショーン:『DOLL! DOLL! DOLL!』から『DOLLS!! DOLLS!! DOLLS!!』というように、単数から複数へどんどん増えていく、そんなツアーにしたいですね。
ナオ:そうだね。このコロナ禍を支えてくれたファンの人たちって、本当にありがたい存在で、大切でかけがえのないものなんです。そういった人たちの思いにも応えられるように、これが出世作になるように頑張って作ったつもりなので、首振りDollsを初めて知る人も、ぜひ1回聴いてみてほしいですね。
――アルバムを聴けば、必然的にライブも観たくなるでしょうね。
ナオ:うん。我々はライブバンドですからね。
■リリース情報
『DOLL!DOLL!DOLL!』
発売:2022年6月15日(水)
価格: ¥3,000(税抜)
【収録曲】
01.Walk on the Wild side
02.ウォンテッド
03.スローモーション
04.侃侃諤諤
05.童
06.Down
07.comeback!!
08.中央線
09.刹那
10.NWN
11.無限回廊
12.アイラブユー
13.荊
■ツアー情報
『DOLLS!!DOLLS!!DOLLS!!』
6月17日(金)渋谷 clubasia【レコ発】
7月17日、18日(日&月祝)札幌 Crazy Monkey
【出演】THE DUST’N’BONEZ / THE SLUT BANKS / 首振りDolls
7月29日(金)京都 磔磔(リリースツアー&JOHNNY Birthday GIG “アイラブユー”)
7月31日(日)名古屋 CLUB ROCK’N’ROLL
8月19日(金)新宿 MARZ
8月26日(金)小倉 FUSE
8月28日(日)大阪 Live Bar FANDANGO
オフィシャルサイト
https://kubihuri.com/