つばきファクトリー、新メンバー加入から1年 河西結心&八木栞&福田真琳&豫風瑠乃がもたらした新しい風

 わずか7カ月の間に、日本武道館でのワンマンを2度も成功させた、つばきファクトリー。その活躍は目覚ましく、6月29日にはトリプルA面シングル『アドレナリン・ダメ / 弱さじゃないよ、恋は / アイドル天職音頭』の発売を控えている。先行して公開された新曲「アドレナリン・ダメ」のMVは、わずか3週間で再生回数100万回を突破。YouTubeのコメント欄には既存ファンだけでなく新たなファンからの書き込みも多く、ハロー!プロジェクトの中でも特に注目を集めている楽曲である。

つばきファクトリー『アドレナリン・ダメ』Promotion Edit

 つばきファクトリーが躍進し続ける原動力のひとつに、昨年加入した4人の新メンバーの存在がある。彼女たちは、オーディション時の動画が公開された頃から、そのスキルの高さが話題になっていたのは記憶に新しい。そんな新メンバーも、来月には加入1年を迎える。今、あらためて新メンバーがもたらした“新しいつばきファクトリーの姿”について考えてみたいと思う。

 同グループは、2015年4月にハロプロ研修生から結成され、現在はメンバー12名で活動している。ハロプロの中では凛とした女子の美しさや可憐さ、上品さを表現するグループという位置づけで、楽曲も「恋人を想う切なさ」や「恋の喜びと不安の間で悩む、複雑な乙女心」を繊細に描いたものが多い。

 そんなつばきファクトリーに、2021年7月、オーディションから河西結心、八木栞、福田真琳の3名と、ハロプロ研修生から豫風瑠乃の1名が新メンバーとして加入した。成熟し、安定感を増していた既存メンバーのパフォーマンスに、「新しい風」が吹き込んだ瞬間だった。

 この4人は、オーディション時から高いダンス力と歌唱力を示している。

 大手芸能事務所での活動経験がある河西結心は、一人のパフォーマーとして完成された歌とダンスのスキルを持つ。Juice=Juiceの「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」をソロでカバーした際も、高く伸びやかでいながら、強さも兼ね備えた歌声で多くの人を魅了し、歌唱動画は40万回再生をゆうに超えている(2022年6月時点)。

「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? / 河西結心(つばきファクトリー)歌唱動画

 ちなみに、つばきファクトリーの新メンバーによるソロ歌唱動画は、ハロプロの中でもひときわ注目を集めている。河西に加え、八木が30万回、福田が60万回、豫風が30万回を超える再生回数を獲得している。現在テレビや雑誌で活躍するアンジュルム・上國料萌衣の歌唱動画が30万回再生なのを鑑みても、いかに彼女たちが注目されているかお分かりいただけるだろう。

 そして、劇団四季のオーディションで最終審査まで残った経歴を持つ八木栞は、声楽のスキルによる圧倒的な声量と安定したピッチ、習っていたバレエを背景としたしなやかな体の使い方で目を引く人材だ。声楽をベースとした歌声は、ハロプロにとっても珍しい。良い意味で、曲の雰囲気を新しく塗り替える力の持ち主ともいえる。

黄色い線の内側で並んでお待ちください / 八木栞(つばきファクトリー)歌唱動画

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