つばきファクトリー、新メンバー加入から1年 河西結心&八木栞&福田真琳&豫風瑠乃がもたらした新しい風
福田真琳も八木と同じくバレエを習っていたといい、長い手足を活かしたダンスは思わず目を奪われる。歌声への自己評価はあまり高くない福田だが、楽曲の世界観を分析する目は鋭い。ひとたび楽曲の世界に入り込めば、ブログや動画で見せる朗らかな表情とはガラっと雰囲気の変わる表現力があり、ファンを惹きつけている。
またハロプロ研修生から昇格した豫風瑠乃も、八木と同様にミュージカルをバックボーンに持つ。音源のバックミュージックを聴き込むほど「音楽が好き」だという豫風の歌唱力は、弱冠14歳とは思えない。難易度の高い曲として知られるBuono!の「初恋サイダー」をソロで難なく歌い上げる姿からも、グループの歌を引っ張っていく力が垣間見える。
加入後初のシングルでこそ、ダンスや表情に初々しさが残っていたものの、今回発売されるシングルでは大きく成長を遂げた4人。それぞれが自分の魅せ方を理解し、楽曲の要所で存在感を表す。つばきファクトリーのすでに完成しているパフォーマンスの中に、4人が即戦力として追いつきながら、それぞれの個性によって新しい色をプラスし、前にグッと進む圧倒的な勢いを加えている。今のつばきファクトリーには、今後の活動に大きな期待をかけたくなるような力が宿っているように思う。
彼女たちは、ニューシングルを発売後、全5都市を巡るホールツアーや、山梨県・河口湖ステラシアターで5周年記念単独ライブを行う予定。また河西や福田がそれぞれ雑誌のグラビアに登場するなど、新メンバーも個人で活動する機会が増えてきている。活動の広がりを見せているつばきファクトリーの今後に、引き続き注目したい。